あらすじ
十七歳のおちかは、ある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。合本版には、宮部みゆきによるあとがきとイラストギャラリーを収録!
※本電子書籍は「おそろし 三島屋変調百物語事始」「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」
「泣き童子 三島屋変調百物語参之続」「三鬼 三島屋変調百物語四之続」
「あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続」を1冊にまとめた合本版です。
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単行本では代替わりした富次郎(小旦那)編の6作目が現在出ておりますが、おちか編の5作目を読了後に1度全巻通して読みたいなぁと思っていました。図書館で借りて読んでいたので文庫版をまとめて買おうと思っていましたが、何しろ分厚い!文庫でも厚い!狭い我が家の本棚には厳しい!!と悩んでいた所で電子版、しかも5冊合体版、とても有難いです。その上文庫版+電子版の著者後書きもあって、嬉しい限りでした。それによると、百物語の聞き手は4人の予定で99話のゴールを目指しておられるとの事(100話までしてしまうと怪異が起こるので、99話で終わるのが正しいんだそうです)。気の早い話ですが、2人目の富次郎さんと3・4人目の聞き手の物語も、是非電子で合体本にして頂けると嬉しいです^^❤。因みに…ですが、このシリーズの2作目【あんじゅう】は単行本でここそこに描かれていた挿絵が素敵で文庫版に反映されていない事で購入を迷っていたのですが、この電子版購入をきっかけに単行本版を購入したくなりました。電子版は読む用、紙書籍の単行本は眺める用です(笑)。