【感想・ネタバレ】果てしなき輝きの果てにのレビュー

あらすじ

薬物蔓延で荒廃するケンジントンのパトロール警官ミッキーは線路脇でドラッグ中毒者の遺体が発見されたとの報せに現場へ赴く。妹のケイシーだろうか? かつて厳しい祖母の下で支えあって生きてきた姉妹。今は何年も話さず、売春の客引きや麻薬取引をする妹に姉が手錠をかけるくらいが接点だ。だがしばらく路上にケイシーの姿はない。遺体は彼女ではなかったが絞殺痕があり、さらに似たような事件が相次ぐ。ミッキーは憑かれたように犯人と妹を探すが……姉妹の絆と孤独を抉る、アメリカの今を映した新しい警察小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

麻薬ビジネスの横行するペンシルベニア州ケンジントン地区では、クスリを手にする金を求めて路上で身売りする女も数多。
この地区のパトロール警官ミカエラは妹のキャシーをこの界隈でよく見かけときには連行する場に居合わせることも。
そんな日常の中、商売女ばかりを狙った連続殺人事件が発生し、ミカエラは次は妹の番なのではと身を案じる。

幼少期に育まれた姉妹の絆の消失と再生、幼い息子トーマスとミカエラで奮闘する母子家庭の苦悩と希望。
犯人を突き止めるミステリというよりは、家族の物語の色が強い。

姉と妹の気持ちが次第に離れていく様、純粋無垢な少年の素直さと大人の勝手な都合が招く不条理なシチュエーションがたまらなく切なく、読むのが辛くなることすらあったが、その湧き上がる感情こそが読書の醍醐味。

いやあ、そこはかとなく心を昂らせる描写がうまい。
読み応えありました。

0
2020年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

警察小説。女性のパトロール警官が主人公。
とてもよくできていて面白いのだが、家族(特に姉妹)、地域、子育て、貧困とドラッグ、もちろん犯人探しと警察内部の問題…他、著者初のミステリ作品にありがちな盛り込み過ぎで疲れる問題が。

ケンジントンと言っても、フィラデルフィアの地域の名前で、アメリカの今を描いているので、アメリカ好きな方にはオススメかな。

0
2020年07月25日

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