あらすじ
ロンドンの街で秘かに起きている、既婚の女性を狙った薄汚い恐喝事件。名探偵ホームズに依頼を断られ、意気消沈した女性を救うべく、ハドスン夫人とメアリーはホームズとワトスンに内緒で調査に乗り出す!
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Posted by ブクログ
これ、女性が書いたんだろうという目線が多かった。勿論ハドソン夫人が主人公だからというのもあるけれど基本的に家で誰かを迎えいれて守っている人間が決してただの背景なのではなく一人の人間として知恵も勇気も行動力もあると証明すること、そしてそれを周りの人間が愛を持って支える事、それは女性でなければまだ描くことのできない世界だと思う。
ホームズ、ワトソン、アイリーンといった面々もとても柔らかく素敵な人物として描写されている。いいパスティーシュを読みました。
Posted by ブクログ
ベイカー街221Bの管理人ハドスン夫人とワトソン博士の妻メアリーが、ホームズに依頼を断られた女性を助けるために捜査に乗り出す。
名作をフェミニズム的視点から大胆リメイク。ホームズファンはもちろん、ビギナーも楽しめる一冊。
Posted by ブクログ
面白かった。多少都合が良すぎるかな、という点もあるが、正典とリンクする部分、正典を読んでるとニヤリとする部分もあり、娯楽小説としてとても良かった
Posted by ブクログ
いわゆるホームズのパスティーシュ物。色々こういう物は読んだけど、まあまあ、ホームズの描写が良かったと思います。
でもツッコミどころが…
まずそもそも下宿のおかみさんであるハドスン夫人がこんな活発に探偵やるかなと。まぁそれがなければ話が進まないんですけどf^_^;ワトスン夫人はまだしも。
わたしの心理的な関係かも知れませんが、話が冗長だった気も。
但し、時代背景や当時の世相等をうまく表現していてそこは楽しく読めました☆
期待が大きかったからなぁ…
Posted by ブクログ
今や色んなハドソンさんがいるけど、あまりにもイメージから離れてたかなぁ…台所で客にケーキと紅茶を振る舞いながら推理する、安楽椅子系のが合ってるかも。
Posted by ブクログ
2作目が並んでいたので面白そうだな~と思い、1作目を探して購入。シャーロックホームズの世界を借りたスピンオフというか、二次創作のような作品だなぁと思いました。ホームズが結構、人情家っぽく書かれているのが面白い。
という訳で言わずと知れたハドソン夫人と、ワトソン夫人が二人でタグを組み、事件を解決する…という話なんだけど。あの時代、女性が二人でそんな気儘に出歩けないだろうな、と思ったらホームズさんも使っている街の子供を使ったり、アイリーン・アドラーを登場させたりとうまく詰めていきますが。
個人的には最後にハドソン夫人が乗り込んでいく辺りはどういう意図があって行ったんだ?と首を傾げる感じ。偶然に偶然が重なるような感じで何とかなったけど、アレ、ぶっちゃけ二人とも殺されてオワリでもおかしくなかった気が。だって対策も何も練らないで突撃って。だったらお茶とお菓子をもって懐柔させるとかの方がまだ、なんからしいな~って思ったりもするんですが、まぁそういう展開も急すぎておかしいかな。そうすると最後の「お菓子を焼いてるだけの存在」が効いてこないからダメか。
後は「この時ホームズさんに相談していれば」とか「この時に打ち明けていれば」というような記述が多くてその辺りも気になりました。
とはいえ二人の活躍自体は結構面白かったので二巻も読んでみようかな~ 回想も面白かったし。後はもう少し女性の才気溢れる姿が見たいですね。うん。
Posted by ブクログ
シャーロック・ホームズのパスティーシュは数多ありますが、ハドソン夫人とメアリー・ワトソンを主人公にしたものは初めて目にしました。中々興味深いです。
二人が推理に取り組むのは、さながら『門前の小僧経を読む』でしょうか。その詐称として、メアリーが、夫のワトソンの医業を助けているうちに、いつの間にか医療に詳しくなっているという描写もあります。
所々、ハドソン夫人のモノローグが挟まれていて、そこまでの話との時系列を見失ってしまったりするところが気になります。物語はまぁまぁなんですけどね。
ただちょっと予想から外れたのは、最後にハドソン夫人とメアリーが犯人に迫っているとき、実は個別に真相に迫っていたホームズとワトソンがさっそうとヒーローの如く現れるのかと思いましたが、期待を外されましたね。
今回の事件には黒幕が居るという設定ですが、ホームズ物での黒幕と言えば・・・彼ですよね?元数学教授にして、天才的な犯罪者の。