あらすじ
避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された2つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が……。おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくなる。S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い清冽な森ミステリィ。
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Posted by ブクログ
このシリーズは全部好きなんだけど、これはまた違った雰囲気でとくに好きだった!!!最初ずっと萌絵ちゃんかと思って読んでて、え?え?萌絵ちゃんにそんな過去が…???犀川先生のことはどうするの?とか勝手に焦って最後まで読んで安堵したりした。笑。事件に関しては、森の中、洋館、お嬢様、執事、密室、美人姉妹って感じでミステリ要素満載。結末がすっきりしない人もいるかもしれないけど、これはこれでよかったな。最後にたどり着いてからの、今はもうない。最高。
Posted by ブクログ
犀川萌絵シリーズの中でこの作品が一番のお気に入りに!
萌絵ミスリードには完全に騙されてしまいました……いや、完全では無いな…(足掻く)…多少の違和感は有ったんやけどなぁ…(言い訳)…まず西之園嬢の洋服の趣味がまず萌絵のそれとは完全に違うよなぁ。…(え?そこ?)…と。……白いワンピース?萌絵さん着るかなー?と。あと感覚的に…西之園嬢が読んでて好きだった!笑。(コレ一番大事)
いつもの萌絵さんにはちょいイラつきながら読んでるのよな。私……。
そして笹木(佐々木叔父様)の魅力な事といったら…今でこそセクハラな部分はまぁまぁ物語世界だけど…彼の魅力が500ページ越えの長編を支えたといっても過言では無いよ!…(力説)…素敵なキャラクターがまた増え、このシリーズがいよいよの大詰めに差し掛かってきたなと嬉し寂し。のそんな感覚。
今回、犀川の露出が少なめなので物足りないないわ。シリーズ連投確定!次は600ページ越え!!
Posted by ブクログ
やっぱりs&mシリーズは面白い!
「萌絵!犀川先生はどうするの!」と思いながら..
睦子かーーーーーーーーーいの流れ好きです。
タイトル回収も素敵
Posted by ブクログ
叙述トリックにしてはおばさまと萌絵ちゃん似すぎてない?佐々木おじさま主人公での言い回しののっそり感、冗長さは新鮮だし個人的には意外と好感
姉妹を入れ替えるだけで密室トリックが完成するっていうのは確かに、、ちゃんと条件整理していればわかることなのだろうか
Switch backは何度かフィーチャーしていたが、今はもうない、は最後に出てきったっきり。いずれにしても両方ストーリーへの関わりが今までに比べて弱め。夏のレプリカもそうかもだけど。
Posted by ブクログ
西之園萌絵と犀川のやりとりが好きなのだが、この物語は過去(回想)であり、犀川が登場しない。
また、笹木の手記で話が進むため、少し寂しさと違和感を感じていた。
物語中盤で笹木が西之園に強引に口づけをしたところは絶句した。そんなシーンは作者は誰も求めていないし、皆が否定したがるだろうと。
また、それと同時に、これは本当に萌絵か?という思いも湧き上がった。
結果として、西之園萌絵ではなく、叔母の睦子の若かりし頃の話だったので安心した。そして、笹木は睦子の夫の佐々木だった。
殺人事件よりもそちらが気になって仕方なかったよ。
密室トリックなども面白かった。
こんな方法で密室を作れる、と作中で語っては、それは出来なかった、という現実があり、終盤の笹木が犯人ではないか?というのは、読んでいて本当にそのようにも感じたし、それしかないようにも思えた。
この作品がシリーズの中でも人気、というのを見ていたが、犀川と萌絵の絡みが少なくわたしのなかでは一番ではない。
今のところ「封印再度」が一番好き。
Posted by ブクログ
今回は本当にネタバレ。
いやー、叙述トリックときたかー。
やられたー。
騙されたい方は、S&Mシリーズを最初から読んだ方がいいですね。
まあ、このコメント読んだだけで半減しちゃうかな?
5歳の女の子を「姪の萌絵です」と言ったセリフ(正確じゃないかも)を読んだ時、頭の中がグラグラしました。
当然読み返す。にやける。
物語の中の著者は、やはり犀川先生と比べてしまって、いけすかない男だなあ、萌絵さんに急にキスとかするし、なんで今回この人の主観なんだろと思っていました。
萌絵さんも拒否反応を示すけども、すぐに気分を持ち直すし、思いのほか笹木さんを相棒としてるし。。。
ずっと喉の奥に細い魚の骨が引っかかっている感じ。
。。。萌絵さんじゃなかったのね。
自分が本を読んで興奮する重要なポイント、「読み返してしまう」がビタっとハマる本。
前作に引き続きやられました。
星5にしたいけど、姉妹の密室の謎がモヤっとしちゃったから星4。
もやっとするのもこの話の醍醐味ではあるのだけどね。犀川先生と萌絵さんの会話のように。
諏訪野さん、長いこと働いてらっしゃいますね。
Posted by ブクログ
s&mシリーズの8作目。
西之園家の別荘の近くにある橋爪家の別荘で不可解な密室殺人が起こってしまうという話。
別荘に居合わせた笹木という人物の視点から物語が進んでいく展開。
事件としてはよくある別荘での殺人。外は嵐で外部犯の可能性が低く、滞在している誰かが犯人だと思われるパターン。ありきたりなシチュエーションだけどこういうシチュエーション好き。
笹木がこの事件で萌絵と関わっていくうちにどんどん惚れていく様子が描かれている。キスをするシーンや結婚を賭けるシーンなどがありNTR感があって読んでてモヤモヤしていた。というか辛かった。
ただこの小説は叙述トリックが使われていて萌絵だと思ってた人は実は叔母の佐々木睦子だったというオチ。つまり純愛。良かった。この本は笹木と睦子の馴れ初めが描かれた話。
叙述トリックは大体いつも気付けない。今回は萌絵にどこか違和感を感じでいたけど確信には至れなかった。口調とか態度とかそっくり。読み終わると萌絵と睦子の若い頃がそっくりすぎて面白い。
事件の方は少し悲しい幕引きだった。
本当に読んでる時はずっとモヤモヤしてた。読み終わると微笑ましくて少し切なさが残る小説だった。
Posted by ブクログ
安定のおもしろさ。
最後の最後までずっと騙されてた笑
騙されているあいだはずっとイライラしてて、イライラするほど犀川先生と萌絵のペアが好きなんだなって自分でもびっくり
もうすぐでこのシリーズが終わっちゃう、、寂しい、、
Posted by ブクログ
頑なに名前を出さないのはそういうことだったんですね…!こういう叙述トリック大好き。
結末は、あくまで想像でしか描かれてないので完璧に結末や動機が知りたいタイプの人はモヤモヤする終わり方だった。(私がまさにそのタイプなのでモヤモヤ)
Posted by ブクログ
珍しく、どシンプルに密室と向き合っていたのが面白かった。読者を鮮やかに騙す(いい意味で)手法は相変わらず健在で、すっかり騙された(笑)
Posted by ブクログ
2つの密室と死体についての真相はあっさりと「こうだったんじゃないか」と推測するレベルで終わる。概ね自分の予想通り、というか大体の人はそう考えるんじゃないか。
この密室ネタだけなら特に面白くはないが、西之園嬢が実は叔母の睦子であり、語り手の笹木はその夫の佐々木であったという叙述トリック(トリックか?)が本題。違和感は最初からあったが、確信したのは中盤過ぎで時系列がおかしいことに気付いたとき。睦子の名字が佐々木だということを覚えていれば序盤で気付いたと思う。
匿名
矛盾してませんか?
以下、ネタバレがあります。
読了した方のみご覧ください。
娯楽室で死んだのは短髪のヤスコ、映写室で死んだのは長髪カツラのユキコ。
これが最初の状態です。
全員の前で娯楽室のドアが破られ、短髪の死体を抱き上げ泣き叫ぶ清太郎。
この時点で清太郎だけは短髪の死体をユキコと認識していた、と中盤で述べられています。
その後、死体の入れ替えが行われ、娯楽室には短髪のユキコ、映写室には長髪カツラのヤスコとなる。
おかしいですよね。
死体の入れ替えは、全員で死体を発見した後に行われたと解決編で述べられているのに、
清太郎は死体発見直後、つまり死体入れ替え前に娯楽室の短髪の死体をユキコと認識しているのは矛盾していませんか。
清太郎の抱き上げた時点では、娯楽室の死体はまだヤスコのはずです。