あらすじ
T大学大学院生の簑沢杜萌は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。杜萌も別の場所に拉致されていた家族も無事だったが、実家にいたはずの兄だけが、どこかへ消えてしまった。眩い光、朦朧とする意識、夏の日に起こった事件に隠された過去とは? 『幻惑と死と使途』と同時期に起こった事件を描く。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
前作「幻惑の死と使途」と並行して起きていた事件を扱っており、前作が奇数章しかなかったのに対して今作は偶数章しかないという細かい仕掛けに感心した。
これまでのシリーズとは少し変わって萌絵の親友・杜萌が巻き込まれた事件を主に杜萌に中心に描くが、まさかの結末に驚いた。たしかに見返してみると、家での誘拐シーンなど、事実と矛盾しないように表現されており、一種の叙述トリックのようで、してやられたという感じだった。男女の痴情のもつれではあるが、杜萌と赤松の背景がもう少し描かれても読者としては面白かったと思う。
シリーズも後半に入ってきたが、まだまだ先が楽しみ。
Posted by ブクログ
『幻惑の死と使徒』と連続して読んだ。前作が奇数章しかなかったので、偶数章があるのだろうなと思っていたけれど、パート2や番外編などではないこういった作品の形はとても好きだと思った。
ミステリ好き、そしてシリーズのファンとしては、そろそろこのタイプの犯人(ストーリー)が出てくるだろうという予想があったので、犯人は何となく予想できたがそれでもやはり驚くものがあった。萌え絵や犀川先生目線の章が、これまでの作品より少ない分、少し読んでいても張りがなく、事件も中盤から最後の最後まで進展しないため、だらだらとした印象を受けるが、『夏のレプリカ』というタイトルも最後まで読んでからなるほどな、と納得したのでそこが1番楽しめた部分だった。
Posted by ブクログ
幻惑の死と使徒の裏で動いていた事件のお話でした。萌絵ちゃんと杜萌のチェスのシーンが良かったですね。最後、殺されたはずの人物が登場しますが、??となりました。どなたかわかる人教えていただきたいです。
Posted by ブクログ
名前、記憶、夢、穴、見える・見えない
偶数章。まさかの前作と同時進行の事件。それが分かった時点で、「好き!」と。
杜萌ちゃん目線で、スピンオフ感があるな〜と思っていたら、後半、ちゃんと萌絵ちゃん・犀川先生出てきます。
いろいろミスリードがあったけど、まさかの杜萌ちゃんが犯人という結論はびっくり。
赤松さんから杜萌ちゃんに辿られそうだけど、その関係は秘密だったのかな?
初登場の長野県警・西畑刑事がなかなか気になる。萌絵ちゃんのタイプだそう。
あと3作!どうなるのやら…
Posted by ブクログ
S&Mシリーズ7
今作は偶数章のみの構成
ほとんど犀川がでてこず物足りない印象、萌も前作の事件の謎に興味がありなかなか関わってこない、これ同時期に起こってなかったらすぐ解決したんじゃって思ってしまう。
Posted by ブクログ
s&mシリーズの7作目。
有里匠幻の事件と同時期に起きた蓑沢杜萌の事件について描かれた話。
これまでの作品とはややテイストが異なる感じがした。他作品と比べると理系要素はかなり薄めだと感じた。
事件自体がおまけというか、あまり事件にフォーカスした内容ではないと思った。どちらかというと杜萌の過去だったり杜萌自身について描かれていた。
杜萌が殺していたというのは分からなかったけど部屋に入ったのが赤松ではない事や恐らく杜萌の彼氏が関わっているという事は分かりやすかったと思う。
萌絵がチェスを通して杜萌が殺人を犯した事に気づくシーンは悲しかった。親友の犯罪をこんな形で知ってしまうっていうのは辛かったと思う。
ただ素生が生きていたというのは杜萌にとっては救いになると思う。
この萌絵が杜萌の殺人に気づく→杜萌は自分が素生を殺した事に気づく→実は素生は生きていた、という流れは感情を揺さぶられた。
s&mシリーズの中でもスピンオフ的な立ち位置なのかな?
この後杜萌の話がまた出てきたらアツい。
Posted by ブクログ
少し癖があり、慣れが必要だと思った。
偶々古本屋で手に取ったためなぜ偶数章のみなのか?と疑問に思ったけど奇数章だけの前編?がある事を知りなかなか面白い表現だなと思った。順番は逆だけど今度は奇数章を読みたい。
そこまで奇数章を意識して読まなかったが、それでも物語としてミステリとしてはとても楽しめたし、最後までモトキが犯人もしくは家族の誰かがグルだった(トモエ以外)だと思ってたが普通に騙された。
夢や少し犯行日のトモエがとった行動の不可解さ、大学にアカマツが現れ何もしなかった事等のヒントがあったのにも関わらずトモエを疑えなかった。トモエの記憶を信じ兄に対する思いを根拠に勝手に犯人候補から外してしまった。
記憶の見せ方や日常の行動からトモエを活動的で嘘偽りがなく男に対する目もキツいと勝手に読者に思い込ませ最後の最後でその認識を変える。とても面白い小説でした。