【感想・ネタバレ】執筆中につき後宮ではお静かに 愛書妃の朱国宮廷抄のレビュー

あらすじ

小説家を目指す娘・青楓(ただし才能は皆無)は、自分の部屋を持てて引きこもれる、という理由で後宮入りし、日々執筆にいそしんでいた。ある夜、原稿応募のために出歩いていると、謎の襲撃者たちに遭遇する。間一髪のところを助けてくれたのは、この国を統べる皇帝だった! 創作活動でムダに蓄えた知識を買われた青楓は、執筆の平穏を条件に、後宮で起きた不審死事件の真相を掴むべく、囮になることを命じられるが――。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

後宮での不審死事件ということで、ドロドロするのだろうなと予想していたし、実際ドロドロというか毒や悪巧みが横行はしているのですが、そんな最中でも主人公を始め色々なキャラがコメディを繰り広げるので、重々しくならないという。
不思議な雰囲気、魅力のある作品だったように思います。
主人公が変人で、小説を書くことにしか注力していないから、自身の能力を把握しきっていないのですが、かなり有能という。
まさか諸々のことを本からの知識だけでどうにかしてしまうとは思いませんでした。
護身すら本の知識で賄ってしまうとは。
料理も琴もさらっとやってしまうくらいには有能ですし。
ある意味「主人公強ええ!」なんですが、自覚ないですし、発言が諸々おかしいですからね。
彼女と他キャラとの会話が基本的にコントを見ているようで軽快で面白かったです。
彼女の前では皇帝も形無しである。
会話シーンだけ延々見ていたい気になりました。
まあ皆が皆、割と人の話を聞いていないというか、ゴーイングマイウェイを貫く人たちばかりだから、会話が噛み合っていない、よってコメディになっていくという。
事件は後宮らしくドロドロ、でもキャラとの掛け合いはコメディでテンポがいい、絶妙な塩梅で紡がれた後宮ドタバタミステリでした。
こんな中華もの初めてかもしれない。

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2019年11月16日

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