あらすじ
本書は「推す」ことをテーマにした世界初の本。
好きなモノ、コト、ヒトについて、「どこがどう素晴らしいのか」を上手く言葉化できる人は、人生のあらゆる面で成功することができます。
私たちは日々、「推し力」を試されるシーンに立っています。
営業やプレゼンでは自分の担当するモノやサービス、あるいは自社そのものを推し、就職面接では、自分のことを推します。
家族や友人とは「どの俳優がいい」「どの芸人が面白い」論争に花を咲かせます。
SNSでは、会ったことのない人とでも、同じ「好きなモノや人」の話で盛り上がります。誰かのレビューを見て、見る映画や買う本を決めたりします。
だから今、大企業と広告代理店が束になっても敵わないほどのパワーを、個人が持っているのです。「1億総ジャーナリスト時代」といえるでしょう。
本書では、人間関係を円滑にし、仕事を上手くいかせ、SNSでも共感を得られる「推す」文章術=アウトプット術を紹介します。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて購入しつつも、「まぁヲタクの自己満本でしょ」と思って手に取った自分、土下座です。(笑)(笑)素晴らしかったーーー。
この方は推しを推す天才だ。
期待を遥かに上回る冷静かつ情熱に満ち溢れた推し論、自分の推しを改めて自分の中で「どこが推しポイントなんだっけ」と振り返るいい機会にもなった。
2024年初っ端、かなりハイレベルな良本に出会ってしまい、この本基準で始まるのなかなかしんどいぞー(笑)ヲタクに理解のある友人には必ず勧めたくなるレベルの素晴らしい本。
Posted by ブクログ
自分には何もない。そこまで追い詰められたなら、今まで諦めてきた自分の好きなものを推してみませんか。
推す力、すなわち自分の好きなものを好きだと訴える力、そしてその好きを多くの人に共鳴させる力を本書は教えてくれます。
多くの方が、誰にも言えず、心の中に閉まってきた推しがあるのではないでしょうか。あるいは、推しを友人に紹介してみたものの、いまいちな反応を見て、「自分もそんなに興味ないんだけどね」と装って見せた日があるのではないでしょうか。
ゲーム好きであれば、社会からの否定的な認識、学校での趣味のヒエラルキー、そして何よりも自分より多くのゲームを知り、ゲームの上手い無数の人たちの存在にすっかり自分の存在価値が失われてしまった気になるものです。実際僕がそうでした。
そうして生まれた寂しさや"自分の何もなさ"。
しかし、インターネットやSNSで繋がり合える今日の時代、僕のような引っ込み思案の凡人でも「推す」チャンスがあります。
身近に語り合う友人がいないのであれば、開かれた場で好きを叫んでみましょう。そこでは、世間体など気にせず、ありのままに話すことができます。
でも、どうやって推せば良いのか分からない。
それでは、本書の
・4つの推しステップ
・18の推し文テクニック
・3つの推す心構え
が必ず役に立ちます。
そして、自分の言葉を届けられるようになれば、
・自分の好きなものについて深く知り、深く感動できる
・自分が何に、どんな風に感じるかが分かる
・誰かにその好きが伝わり、人の心を動かす力が手に入る
そうなったとき、何もなかったように思っていた自分が、実は大きなものを持っていたことに気づけるはずです。
Posted by ブクログ
「共感の時代」ではなく「共鳴の時代」
言葉の選び方に心を打たれました。
周波数が合わないと共鳴しない。このインターネット時代、どこまでも遠くへ伝えることができる。たから、どこかにいる同じ推しを持った人と「共鳴できる時代」。
「感動させられました」。
Posted by ブクログ
ゲームジャーナリストのjiniさんが書いた、自分が好きな物を「推す」ための本ですね。
jiniさんはラジオでの語りがとても好きで、文章も読んでみたいなと思って読んでみたのですが、とても良い本でしたね。自分が好きな物を推すことの楽しさや素晴らしさが、非常によく分かった気がします。
Posted by ブクログ
角度をつけて3ポイント推し。2つは誰もが共感できるポイント。1つは、想像できないような変化球。推しが印象深くなる。p99
「誰もが知るもの」を推す時は迷わず「自分の話」と絡める。p122
具体的なエピソードが思い浮かばないなら、「いつ、どこで出会ったのか」を書いてみる。
固有名詞と形容詞は削って「置き換える」p104
大切なのはとことん相手の持つ知識、情熱、関心のレベルに合わせて言葉や抑揚を選ぶこと。
NDC 007.3
「推し」について考えさせられる
好きなものを「推す」ことは一見単純そうだが、実は奥深いのだなと感じる内容でした。
前半の半分は「推す」ことの重要性、凄さをこれでもかと解説しており、ちょっと長いです。
説得性はありますが、分かったから早くその方法を教えて?と思ってしまいました。
オタクの方もそうでない方も、「好きなものについて文章化してみたい」「人にオススメしたい、どうすれば興味を持って貰えるのか」という人には読んでみて欲しい。
マーケティング的な事についても触れているので、企業の方や、仕事として商品を推したい、その方法を模索しているような方も参考になるかと思います。
様々な角度から「推し」の方法、考察が記されており、なかなか面白いテーマの本ですね。
ただ、著者の方が色んな手法を知っているが故に、所々そのテクニックを著者自身が披露しすぎて、回りくどいなと感じる部分もありました。
一つ一つの考えや手法を語る上で、毎回例え話や本からの引用、あるいは比喩表現がいちいち書かれているので、読んでいてダレてきました。
説得力を増したいのでしょうが、多用し過ぎるとくどいです。
しかし、「推し」というテーマでこれだけ考え尽くし、文章化するという挑戦は斬新ですし、心意気も感じました。
本書が評価されるのも頷けます。
一口に「推す」といっても、誰かに伝えるには様々なテクニックがあり、「推し」への探究心も必要なのだと感じました。(→知っているつもりになりがち)
また知識や情報、伝えたい事からどこを切り取るか、(→特に一番好きな所を決める等)
言語化する前に、考える事はたくさんあるのだと実感。
私もブログを始めた所なので、今後の投稿テーマや文章の書き方について、参考にさせていただきます。
--余談ですが、一箇所、誤字がありました。
【テクニック17.視覚化推し】で「視覚情報を〜」のところが資格情報を〜になっていました。