【感想・ネタバレ】人間に向いてないのレビュー

あらすじ

「今年(2018年)読んだ本の中で、私のベスト3に入る1冊!」――宮部みゆき(単行本帯コメントより)
話題騒然のメフィスト賞受賞作。読者から届いた熱い、熱い声。続々重版出来。

子供を殺す前に。親に殺される前に。
すべての「向いてない人」に捧ぐ、禁断のオゾミス、または落涙の家族サスペンス!

一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる奇病「異形性変異症候群」。
この世にも奇妙な病が蔓延する日本で、家族は。

ある日、美晴の息子の部屋を、気味の悪いクリーチャーが徘徊していた。
――冗談でしょう。まさか、うちのユウくんも・・・!!??
そこから平凡な家族の、壮絶な戦いが幕を開ける。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

設定も面白いし内容も中盤まではゾワゾワして良かったんだけどなぁ、ラストがハッピーエンドで終わるのはうーん…って感じ。そもそも最後人間に戻っちゃう所も、、、もっと胸糞エンドのが良かったなと個人的には思った。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

audibleにて。カフカの「変身」×「親子愛、家族の在り方」みたいな話。グロテスクな表現(虫とか異形とかそっち系)が苦手な人で、読んでて映像が頭に浮かんでくる人はちょっとキツいかも。

異形になる条件が引きこもりってことなんだけど、その奇病の要素が無いと更に内容までグロテスクになるな、引きこもりってだけでも同じような扱いになったりもするもんな、なんて思いながら読んでいました。

異形というクセの強いスパイスをかけたらあら不思議、逆にめちゃめちゃ食べやすくなりましたみたいな、小説を書く人ってほんとにすごいなと思った作品。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

キャッチーなタイトルに惹かれて。
うーーーーん、気持ち的には3.5なんだけど四捨五入で星は4。
設定は面白いし、それぞれの登場人物に共感もしたし、なるほどという気持ちも。でも具体的な異形のイメージがつかなくてわかりにくい。のと、ちょっと色々中途半端な印象も。

ユウくん帰ってこれてよかったけど、美晴を恨みきれない気持ちもわかる反面もうちょい反撃してほしかったなぁ…。
でもそれが人間なのかな。

わたしのほうが人間に向いてない気がするな。

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2026年04月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おぞましいのに、読み続けずにいられない。強烈に引き込まれる物語。

美晴は会社員の夫とひきこもりの息子と暮らす主婦。ある日、彼女は息子の部屋で虫に似た姿のおぞましい『異形』を見つけてしまう。小型犬ほどの大きさの不快な生物は、息子・優一の変異したものに違いなかった。なぜなら、その頃、世間では『異形性変異症候群』という不可解な現象が広がっていたのだから。社会から隔絶された状態で暮らすニートや引きこもりの若年層だけがかかるその病気に、親たちはさまざまな反応を見せる。美晴は同じ病気の子供を抱えた親たちの会を見つけ、そこに参加する。

まず、子供たちが変異する異形の姿が何種類ものバリエーションがあり、読んだ時にかなり衝撃を受けた。恐怖ではなく、生理的嫌悪感に訴える姿にしたのは上手いと思う。恐怖の対象だと完全に敵になってしまうけれど、嫌悪感だとそういう「逃げ」の理屈を親側が正当化できない。
引きこもりイコール厄介者として向き合ってこなかった子供に、強制的に向き合わざるを得なくなる。それがこの病気だと思う。たとえ、ついには殺してしまうという向き合い方だったとしても。

次に、美晴の優一に対する態度にちょっと感心した。決して慈愛に満ちたものではないのだが、最初にぎょっとした以外はぞんざいに扱ったりせずに、あくまで扱いに困っている『息子』として接していた。
もしかすると彼女は、優一が高校を中退し、引きこもりになった時もこんな風に困惑しながら世話を続けてきたのかもしれない。そういうマイペースなところが繊細な優一にとっては傷つく言動になっていたのだろうけれど、優一のためにだんだん変わっていく美晴はたくましかった。

終盤の、異形になった子供たちのモノローグが続く部分は圧倒された。何も発信しない、ひたすら内側に抱え込むしかなかったたくさんの悲鳴、泣き言、呪詛。そして、その言葉通りの姿になっていった彼ら。

最後は少しだけ変化する社会があって、明るさが感じられた。
たぶん、何度か読み返すと思う。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

美晴の愛はすごいと思った。
変異しても愛しづつけることができない人、殺してしまう人がいる中で美晴はものすごく頑張ったと思う。だから優一も結難病として認定された。『異形性変異症候群』、別名ミュータント・シンドロームから回復できたんじゃないかな。でもたぶんわたし的に夫は回復できないと思う。

・これに罹ったが最後、患者は死に至るのだ。それは物理的な死ではなく、人間としての死である。

・優一を切り捨てる、という選択肢は美晴の中に存在していなかった。どう考えても、たとえ人の形を成していないとしても、息子はやはり息子だったのだ。

・「……おかあ、さん」

・美晴はか細く「ごめんね」と呟いた。 「……どうして怒らないの」  優一が言うと、美晴が首を横に振ってみせる。「恨まれても仕方ないもの。言ったでしょ、何でも受け止めるって」「僕の気が済むなら、殺されてもいいって言うわけ?」「いいわけないじゃない」  即答する声音はどこか恨みがましい。「死んだら化けて出てやる。毎晩枕元に立ってやるの」「それ、すごいヤだな……」「でしょ?  ああ、殺されなくて良かった」

・覗きこんでくる母親の顔。名を呼ぶ声。紺色に染まった空。星の輝き。  それらを目にしてようやく、優一は漠然と「まだ死にたくない」と感じた。

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2026年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 引きこもった子は、親からの目線だと、理解の範囲を超えるという点で、異形の生物に変身したように見えるのかもしれない。あるいは子ども自身が持つ自己認識そのものが異形な生物なのかも。 
 カフカの「変身」を思わせるような設定であるが、カフカでは、巨大な虫に変身した主人公に対して、最初は優しかった妹が、社会的、経済的に追い詰められて、やがて主人公に冷たくあたるようになる。でも、この本の母親は、過干渉だった自らの行動を反省し、どこまでも子どもに愛情を示している。その点、実際には母親にも様々な葛藤があるだろうし、そこをもう少し読んでみたかった。
 引きこもりの問題についての、寓話的な話として、いろいろ考えさせられた。

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こんな不気味な表紙やらあらすじやら書いててハッピーエンドなんかーい!!

面白かった点
◾︎心理描写がリアル
↪︎この年代夫婦にありそうな溝、旦那の嫌な感じ
みずたまの会の人達のやり取り等

◾︎みずたまの会の如何にも有りそうな団体感
↪︎派閥、寄付、代表がお金持ち出して失踪等


気になった事
◾︎ご都合主義が過ぎる
↪︎病が治ったうえで、旦那が病に罹っている
その前にも、昔飼ってた犬に導かれて優一が見つかったり…

総合
◾︎ハッピーエンド好きな人にマッチしそうな結末

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2026年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知人に勧められてAudibleを試しています。
これは初めてAudibleでフルで聴いた作品。
10時間超…!紙で読めば多分2〜3時間なのに。
居眠りしたりで聞き逃すとすぐに追いつけなくなるし音だけだとわからない単語も多くあって不便な点もあるけど、
声の使い分けや感情表現が豊かなナレーターに出会えればこれはこれで良い体験かもと思いました。

典型的な「悲劇のヒロイン系毒親」が、息子への接し方を悔い改めるまでの話。
私も引きこもりの時期があったので、初期から息子に感情移入し母親の態度に勝手に苛立ってしまった。
異形の姿、想像するとどの子もちゃんと気色悪い。
「虫や動物の〇〇の部分が人間だったら嫌だな」を的確に突いてくる。
それでなくたって疎ましいと思っている家族があんな姿になったら、私も夫や他の母親たちのような対応になってしまうかもしれない。

終章まではある程度予想がつく展開だったけど、終章で何回も感情が乱高下した。
うとうとしながら聴いていたら
「おお!ええ…?え、マジ!?おお、よかった、のか…?」からの
「ああ、そうですよね、そんな上手くはいきませんよね…因果応報とはいえキツいな…」からの
「ああ…まぁよかったね…ハッピーエンドかな…」からの最後の
「いやそっちかい!!!」でした。
めちゃ長かったけど楽しい体験ができたので、聴いてよかったです。
個人的に母親が祖母と電話で話してる→電話が終わった後にふと廊下を見ると謎の水滴がある
というシーンで「本人が聞いていた」というのが分かる描写が印象的でした。


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2026年02月14日

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