あらすじ
悪意は拡散する――。衝撃の結末が待ち受ける、『告白』以来の学校ミステリ!
この作品を書けたことで、小説家として次のステージに一歩進むことができました。
――湊かなえ
県下有数の公立進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」と書かれた貼り紙を見つける。迎えた入試当日。試験内容がネット掲示板に次々と実況中継されていく。遅れる学校側の対応、保護者からの糾弾、受験生たちの疑心。杏子たち教員が事件解明のため奔走するが……。誰が嘘をついているのか? 入試にかかわる全員が容疑者? 人間の本性をえぐり出した、湊ミステリの真骨頂!
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Posted by ブクログ
元々、テレビドラマ用の脚本として書いたものを著者が改めて小説化したらしい。
登場人物が多くてどうしてもごっちゃになってくるが、先生側もなかなか普通じゃなくて著者らしい。
母親の応援メールで携帯が鳴ったのは皮肉だが、その教室だけ携帯電話に関する注意書きがなかったのは、この手の問題であるあるで頭が痛い笑
あちこちでそれぞれの問題を抱えていて読ませるには読ませるのだが、ドラマの方が登場人物も分かりやすいし面白そうだなと思ってしまった。
Posted by ブクログ
湊かなえのイヤミス感がなく、すっきりと終わった。
結局、高校入試の採点方法ミス〔というか受験番号書き忘れ)で不合格になり、人生がおかしくなったと思ってる兄弟が首謀者。
まわりの先生たちや生徒はその作戦にのった人たち。
登場人物多すぎてわけわからん。
Posted by ブクログ
たくさん先生が出てくるから不安で読み始めたけど、キャラがたってるのでサクサク、場面を想像しながら読みやすかった。
出てくる先生ひとりひとりが人間らしくて好きだった。
それぞれ自己中心的で問題も抱えてるけど、
でも先生って単に仕事なだけで、同じ人間なんだから。と気づく。
その反面、最後の荻野先生の行動や春山先生の決断は、先生としての生き方がもう骨の髄まで沁みていて、先生という生き物なんだ、とも思える。
それが良かった。
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読みやすいのに、重量感のある読んだ!!って感じのストーリー。
湊かなえの作品でしか得られない、読むのが止まらないそわそわ感と満足感。
他のもまた読みたいなと思った。
『読書』っていうより、小学生の時に夢中で読んでた時の『読む』ってことができるのが、私の中では湊かなえ。
久々読めたことが嬉しい〜!