【感想・ネタバレ】医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】のレビュー

あらすじ

中学生のぼくが、東城大の医学生に!?
天才少年(?)のカオルが小さな勇気を胸に、大学病院に巣食う悪に立ち向かう!

*イラストレーター・絵本作家、ヨシタケシンスケ描き下ろしの桜宮市地図、章扉イラスト収録*

曾根崎薫、14歳。
桜宮中学に通う、ごくフツーの中学生の彼が、ひょんなことから「日本一の天才少年」となり、東城大学の医学部で医学の研究をすることに!?
冷や汗と緊張の連続の中、思いもよらぬ大発見をしてしまい、教授も研究室も大騒ぎ。
学級委員の美智子、ガリ勉メガネの三田村、ガキ大将のヘラ沼と「チーム曾根崎」を結成して事態を乗り切ろうとするが、医学研究の矛盾に直面して……。
お調子者のカオルの決意が、あなたの胸に勇気と希望の火を灯す。
賑やかで爽やかな医学ミステリ!

★豪華電子版特典付き!
【電子書籍・共通あとがき】
【著作解説】電子版あとがき『医学のたまご』
【関連小文】1 「自作解説」 初出『ジェネラル・ルージュの伝説』
付録1【海堂尊・全著作リスト】
付録2【作品相関図】
付録3【桜宮年表】
付録4【「桜宮サーガ」年代順リスト】
付録5【「桜宮サーガ」構造】
付録6【「海堂ラボ」登場人物リスト】
付録7【関連小文索引】

※本電子書籍は、加筆修正のうえ2020年4月に角川文庫より刊行された『医学のたまご』を底本とし、電子特典を加えたものです。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

医学用語が多かったけど 聞いたことのある用語だったりと面白く読めました。
中学生が大人の世界に巻き込まれて利用されていくが、仲間となんとか知恵を出し合いかわしていったり できないこともできないなりに真面目に取り組んで中学生らしい薫くんはかわいかったです。
桃倉さんも佐々木さんもいいひとですね
最後は、大人的な終わりかたで なるほど〜でした

とても、頼りなく感じたパパもカッコよかった!
「ディア、マイ・リトル・カオル。何があってもパパは君の側にいる。伸」  泣きそうでした。

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2021年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

潜在能力試験で全国1位になった主人公カオルが東城大学医学部に入り、レティノブラストーマの論文を発表し、その誤りを謝罪するというのがこの作品の大きな流れ

藤田教授にそそのかされて論文発表から謝罪までしてしまうのだが、中学生カオルには頼もしい友達とゲーム理論の第一人者のパパがサポートして藤田教授の悪意を打ち負かすのは爽快。
桃倉さんはとても良い人で、冷静にかつ総合的に何をすべきかを判断出来る。少しスピード感には欠けるが。こういう人が沢山医療関係者にいれば良いのにと思った。
このような事は世の中にたくさんあって、本作品の登場人物のような人もいる。悪意に立ち向かう勇気を持ったカオルはすごい!

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2024年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2008年のあとがき、今こそ我々が読む内容。

PCRという言葉がたくさん出てくるが、2008年当時には全く知らなかった言葉が、今、毎日聞く言葉になっている。これだけ医学が注目されなければならない未曾有の事態が起こっている時代。
その時代を切り抜けるのに、生かせるかもしれない言葉にたくさん、出会えた気がする。

『世の中で一番大変なのは、ゴールの見えない我慢だ』

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2021年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中学生の曽根崎薫が、潜在能力試験で全国1位になってしまったことから、大学医学部の研究室に週2日通い、論文を巡るドロドロに巻き込まれていくストーリー。

薫の受入研究室の藤田教授が、薫の名前で英語論文を書いたり、追試が間に合っていないことが外部から指摘されると、記者会見の場に薫を連れ出したり、薫の中学のクラスメートが医学の最先端の研究を理解できたりと、常識的にはあり得ない設定で、読んでいる途中で少し白けてしまった。
しかし、最後に、薫と離れて暮らす父親が薫にアドバイスを与えたり、薫を守るために、薫の業務日記を証拠として効果的に見せる手はずを整えたりしたところは、ジンときた。

薫が書き留めている、パパの言葉がいい。
また、海堂さんの後書きにある、中高生に向けたメッセージがよかった。

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2024年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中高生向けに書かれたということで、なるほど納得!な要素がたくさんでした。

・主人公は中学生。歴史については誰よりも知識があるという自負があるけれど、他はさっぱり。手を抜きながらうまくやっていきたい。
・ある日突然スポットライトを浴びる!
・名言がたくさん。
・勧善懲悪の路線を歩みながらも、世の中の苦さも描かれている。そことどう向き合うか?
・自分の言動の責任は自分でとらなくてはならない。

自分を重ねて読めるだけでなく、やや説教くささもありつつも、考え方に影響を与えるだろうな、と思います。細かい部分の整合性や描写の荒さはあるものの、勢いで読み進められます。

お父さんが全部もっていきますね。こんなお父さんいたらいいです。ずるい。

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2020年07月23日

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