【感想・ネタバレ】死んでもいいのレビュー

あらすじ

「ぼくが殺しておけばよかった」中学三年の不良少年・樋田真俊が何者かに刺殺された事件。彼にいじめを受けていた同級生・河石要は、重要参考人として呼ばれた取り調べでそう告白する。自分の手で復讐を果たしたかったのか、それとも……少年たちの歪な関係を描いた表題作他、ストーカーの女と盗癖に悩む女の邂逅からおきた悲劇「その一言を」など書き下ろしを含む全六篇を収録。人間の暗部に戦慄する傑作ミステリ短篇集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっと前に書店にて見たので、読んでみた。
何の気なしに手に取ったが、1作目から傑作でびっくり!
いじめられっ子といじめっ子、この構図に隠された真の関係性とは…「死んでもいい」
ランチ会、ホームパーティーに突如現れ大荒らしするクラッシャー家族は如何にして…「ママがこわい」
叔父の葬儀で、異母の姉との少年時代の、少しエロティックでグロテスクな雰囲気の数年間を思い出し…からたねおがたま」
死ねと言われ続けた人生で、鉈をふりおろす瞬間に自分が死ねと言いたかったことに気づくストーカー女。殺される主婦は盗癖持ちで、ずっと泥棒と言われたかったときづいた…「その一言を」
文学部の顧問に借りた小説は、現実では先生で夢の中では王国を束ねるための勇者である主人公のストーリーを描いたファンタジー。しかしそこに出てくる登場人物は、皆現実世界に存在する生徒や家族で…「彼女は死んだ」
作家の櫛木理宇には突如届く一通のファンレター。その中には、櫛木の盗作を咎める文面があり、読んだ直後にTwitterに届く「読みました?」のメッセージ。その後も続々起こる出来事…「タイトル未定」

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2024年11月24日

ネタバレ 購入済み

展開が読めない

叙述トリックを楽しみたいのなら、最初におすすめする一冊になったかもしれない。
今回、著者の作品は初体験だったのだが、他のものも是非読みたくなった。

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2020年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

以前読んだ「寄居虫女」の作者が「死刑に至る病」の原作者だと知った。
短編集でもしっかりと後味悪く、どんでん返される。最近長編を読み通す気力があまりないので短編集は助かる。
表題作の「死んでもいい」はまさかの展開だし、めちゃくちゃ退廃的で耽美で良かった…。
「彼女は死んだ」は、死んだのがあいかではないだろうなとは思ってたけどさらに一捻りある結末で良かった。

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2023年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もうムカムカが突き抜けて気味悪ささえ感じる不愉快な人物を描かせたら、右に出る者はいない櫛木先生のダークで意表を突く短編集。
各話当てられていたスポットライトの角度が「え?そっちなの?」と途中でガラッと切り替わり、予想もしない結末に嘆息。
『ママがこわい』の亜沙美のモンスターぶりが凄まじかったな。園児のいる自分は唖然と怒りと呆れがごちゃ混ぜ。彼女がキーパーソンと見せかけて、まさかの人物の浮上はどんでん返しの醍醐味ががっつり。恐ろしいには違いないのだけど、女の自分は「よくここまでやったな」とニヤリとしてしまう。

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2020年07月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「死んでもいい」
「ママがこわい」
「その一言を」
「彼女は死んだ」がよかった。

短編はもっとよみたい、その先は?と思ってしまって苦手意識があるが、今回は読みごたえあり。

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編も悪意が凄い…どす黒い気持ちのままで終わるお話も、当人たちには救いだったのかも?となるお話もありました。
「その一言を」と「タイトル未定」、どちらも電波…と思いました。「その一言を」の締めの一文がいちばん狂気。でも「その一言を」、本人たちは悪くなくて育てられた相手と育った環境がかなり悪かったのが原因という心苦しさはありました。
「タイトル未定」は作者が自身で遊んでいて面白かったですがよく考えたら怖い。盗作されたと思いこんで起こってる事件あるから現実的じゃなくはないので…商業作家じゃないけど身近でもあったので、本当にこういう人いるよね…という恐怖でした。妄想を信じ込んでる人はその世界に生きてるから極力関わらないどこうと思うけど、ひょんな事で関わられたりするので。わたしも気を付けようという自戒を込めて。
「彼女は死んだ」はほのぼの読みました。櫛木理宇でわりとほのぼのするとは思わなかったです。

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2022年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

屈折した闇の心が怖かった。
本人達しかわからない闇。
ママが怖い。は、女性の執念が最後に見えて本当怖かった。。その一言を。や、タイトル未定。は、なんとも言えない、現実的にありそうでいて、でも非現実的で、背筋がぞっとする怖さだった。
短編集で読みやすく、面白かった。

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2022年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集だと知らないまま読み始めた。しかし…嫌な人がいっぱい出てくる素敵な(?)1冊でした。色々感じるところはあれど、『彼女は死んだ』とかは、好きだけど、なんでわざわざ帰省したの?って疑問にまで立ち返ってしまった。『タイトル未定』に至っては二転三転していくうちに訳が分からず、ただ、嫌な感じが癖になる。

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2020年12月08日

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