あらすじ
家事を上手に手放して家族関係をよくする本!
「家事は女が」という思考から抜けきれない日本の現状に『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』(光文社新書)をもって一石を投じた著者。その後も朝日新聞の「耕論」(2019.1.29)や「婦人公論」(2019.10.23)の特集「家事はもう、がんばらなくていい」などで「女の家事」の見直し方を提言。女性が家事をひとりで抱えこまず、心の負担を軽減する方法を示す。
もしかしたら、いま家族のためにと思ってやっているのは単なる尻拭いかも……尻拭いをやめてみると、家族関係もよくなること必至!そして夫や子どもも生活技術としての家事が「できない人」から「できる人」になる!
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Posted by ブクログ
「女ばかり大変!」という感情的な話だったら嫌だなと思いつつ読んだが、全くそんなことはなく、社会の構造などがロジカルに述べられており楽しく読めた。
家族のミスや怠慢の尻拭いをするから依存されるのであり、割り切って責任を取らせるべきだという考え方が一貫しており印象に残った。家事だけでなく仕事でも同じことが言えると思う。
戦後からの風潮と西洋の文化が矛盾したまま残り、家事がしにくくなっているという背景もなるほどと思った。
Posted by ブクログ
一つ屋根の下に住んでいても、苦痛だと思いながらも黙々とごはんをつくりつづける律儀な人がいる一方で、ごはんのスイッチ一つ押し忘れてしまう、ごはんへの責任感ゼロの輩がいるのも現実です。(本文より
なるほど、そのとおり!と思える事例が複数みつかっておもしろかった。
Posted by ブクログ
女性が主体と思われていた家事。その考えから1歩抜け出して家族それぞれが責任をもって行う家事へのシフトを促す一冊。
専業主婦が多くいた時代とは違うので、働き方も家事も変える必要がある。その具体的やり方に言及している。
「料理は愛情」たしかに母親をしばりつける言葉である。その言葉に悩み苦悩する人は大勢いるのではなかろうか。今どき外食も冷食も栄えているのだから肩肘はって母親が作る必要もない。母親だけに負担がいくシステムは犠牲なくしてありえないのだ。
作中の「パブリックスペース」については自分も取り入れたいと思った概念。自分のものは自分で片付けなければならないし、みんなで使うものは大切に、そしてわかりやすいように置かねばならない。