【感想・ネタバレ】冷たい檻のレビュー

あらすじ

北陸地方にある村の駐在所から、警官が失踪した。県警本部から派遣された調査官・樋口藤吾は、後任の駐在・島崎巡査部長と共に失踪の謎を追う。そして、過去に発生した事件や事故が、村に存在する大型複合医療施設に関係していることに気づいた。だが、さらに凄惨で、不可解な殺人事件が発生してしまう……。慟哭の警察小説。〈解説〉大矢博子

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ネタバレ

日本海沿いにある小さな村の駐在所から警官が失踪した。後任として駐在所に着任した島崎巡査部長の下に、県警本部から送り込まれた調査官・樋口が現れる。警察内で密かに失踪事件を調査することのようなのだが……。過疎の村にふきだまる欲望! 巨大福祉施設に隠された恐ろしい秘密を二人は暴けるのか。そして、樋口の正体とは!? 一気読みの警察小説巨篇!

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2025年11月06日

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ネタバレ

最近流行っている怪しい村ものと思いきや製薬会社のありそうな治験の話だった。若干、MナイトシャマランのOLDという映画に似ていた。途中まで面白かったが、最後が少し興醒めする感じだった。登場人物のキャラクターが立っていてその点は面白かった。

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2024年12月23日

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ネタバレ

現代を最大限に風刺したような作品。
薬、政府、老人問題、いじめ問題などさまざまな観点を関連づけている。

特に、特効薬を老人や子供たちを実験台にして行っているというのは無きにしも在らずといった問題なのではないだろうか。

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2023年10月13日

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ネタバレ

舞台は北陸の過疎の村 比山、岩森、青水
かんぽの宿の跡地に、3年間、岩森の丘という複合型ケアセンターができた。通称「施設」。にじ、みらい、かもめ、病院から成る。にじは、民間児童養護施設。みらいは、青年更生施設。かもめは、アルツハイマー専門の介護付有料老人ホーム。今までに入所者の老人2名が崖から転落死している。運営は中国の大手製薬会社。センター長は元官僚の天下り。
数年前は賑わっていたが、隣町の比山に新設された大型ショッピングモールに客足を奪われ、閉鎖された岩森の大型ショッピングモール「タウン」。土地の売買で揉めているようす。
8月16日夏祭りの夜、青水駐在署の北森が失踪した。北森は公安として任務についていた。
調査官の樋口は、北野の行方を調査する任につく。
過疎の村の闇がじわじわと明らかになっていく展開で、ストーリーに引き込まれる。話のトーンは全体的に暗め。そして登場人物が多い。

樋口透吾 48歳。某組織の調査官。元刑事。17年前に3歳の息子をさらわれた。長身、二枚目、鋭い目つき。北森の行方調査にあたる。
島崎智久 29歳。北森の後任として青水駐在署に赴任。妻と3歳の娘との3人家族。「タウン」での殺人事件の捜査中に襲われ、拳銃を奪われてしまう。
<にじ>
桑野千晶 37歳。主任職員。最近「施設」が栄養剤として投与している薬に疑問を持ち始め、懇意になった深見に施設の情報を渡す。
貴 小学6年。母子家庭だったが母親がいなくなり、養護施設に入所している。遥と仲が良い。伸を兄のように慕う。
遥 小学6年。にじでは優等生で通っている。可愛らしく皆に好かれている。
康介 小学6年。虐待を受け、施設に入所している。おとなしい性格だったが、最近「アルゴル神」「覚醒」に魅了され、攻撃的な性格になった。
<みらい>
小笠原 58歳。元県警本部生活安全部長で、施設の保安担当。
玲一 20歳。幼い頃親の元からさらわれ、全学連の組織で育てられていた。組織壊滅とともに養護施設に入所。施設で妹のように可愛がっていた少女に乱暴した大学生4人を半殺しにした為、青年更生施設に入所
カイト 19歳。手先が器用で頭の回転が速い。学生の頃にいじめていた相手の目をカッターナイフで切り刻んだ
守 20歳。ロリコン嗜好で遥にちょっかいを出す。「タウン」で遺体が発見された。鎌で30箇所以上も刺されてから2階から突き落とされた。
伸 20歳。体格が大きく強靭。学生の頃に絡んできた酔っ払いをボコボコにした。見た目は怖いが、貴を弟のように可愛がる
<かもめ>
熊谷有里 23歳。介護職員。両親は「タウン」でラーメン店を営んでいる。

赤石隆一郎 72歳。岩森村の前村長。古くからこの地域一帯のローカルフィクサー
中条俊一 52歳。鷺村薫の施設秘書
鷺村薫 大物国会議員。次期総裁を狙う。厚生労働省、郵政に顔がきき、かんぽの宿岩森を中国の大手製薬会社が格安で購入できるよう都合した
上野 40歳。中国の大手製薬会社星河の日本総支社営業課長。タウンの地上げ、購入を模索。
深見梗平 政治家と企業を繋ぐブローカー。鷺村の遠戚にあたる。星河のスタンドプレーを阻止

中国大手製薬会社の星河が運営する施設は、施設収容者に投薬の治験をしていた。治験により精神のバランスを崩す子供たち。極度の操状態となり、老人や北森を崖から突き落としていた。付近の海岸線は波が荒く、遺体は岸につくか、遠くに流されるかのどちらかという環境。そんななか、タウンで守の死体が発見された。何者かに襲われ銃を奪われた島崎駐在員。にじの子供たちの不審な行動に気づくみらいの若者たち。失踪した北森の行方を調査する樋口は、この町の黒い部分に気付く。樋口に出会った玲一は、自分と同じ目をした樋口が、実の父ではないかと気づく。

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2022年11月20日

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大人って汚い、、

三つの福祉施設をくっつけた複合施設。
100%の善意でそんな事業をやる人はいなくて、何かしら、どこかしらに利益があってやっていることなのだなと感じ、悲しく思った。
利益が発生しなければ生きていけないので、仕方ないのはわかっているが、利益の出し方よ、、
子どもたちや、真面目に働いている施設の職員は報われないと思った。
最後の息子(?)との再会が胸熱だった。

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2022年07月18日

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消えた警察官、怪しすぎる施設とどこかおかしな子供たち、裏で行われる権力者達の取引など不穏な要素がいくつも絡み合って何が起こるのかワクワクぞわぞわした。
主人公はかなりキレ者のようだったが、組織には上司や他のもっと有能な者もいるような描かれ方をしていたのが意外だった。
子ども達が薬漬けにされていたのは少し衝撃を受けた。気付かぬうちに薬物依存に陥り人を殺していただなんてさすがに同情を感じざるを得ない。

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2022年07月06日

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怖いけと、日本のどこかに実際にあるのかも。
とりあえず、少しでも救いがあってよかった。
できれば、5年後とかを見てみたいかも。

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2024年11月17日

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警察小説あるいはハードボイルド小説として考えると、最後までドキドキできて、スピード感があって、ついでに主人公が魅力的なので星四つでした。
ミステリー小説と考えると、結末がある程度予想できて、どんでん返しもないので星二つでした。

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2023年01月28日

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刑事である樋口が、久々の休みに家族で遊園地で遊んでいた時幼い息子が、目の前で誘拐される。

その17年後、北陸の過疎の村で公安と噂される駐在警官が失踪する。彼の失踪理由を追求のために樋口はこの過疎の村に滞在、失踪した駐在警官の後釜と一緒に調査する。この過疎の村で、タダ同然で経営されてる幼児施設、老人ホーム、青少年の施設で事件が続いていることに違和感を感じる。
かんぽの宿だったところを、かなり安く中国系製薬会社が
買い受け、そこを先の3つの施設をまとめたものに変える。育児放棄された幼児、犯罪傾向のある青年に向精神薬的なものを栄養剤と称して与えたり、老人ホームはアルツハイマーの方優先にしてあり、人体実験的にも使っていた。

登場人物がかなり多く、怪しいブローカーや、元村長、などは、あまり登場した意味を感じられなかった。

途中、なんとなく樋口の誘拐された息子は?などつかの間ホッとするところもあったが、風呂敷を広げすぎ、収集つかなくなっている感があった。

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2022年07月27日

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