あらすじ
日本が豊かな先進国であるという常識は、音を立てて崩れ始めています。日本が貧しくなった最大の原因は、労働生産性が低い水準のままだからです。一方、アメリカ人はテキトーに仕事をしていても生産性が高いのですが、それはなぜでしょうか? 本書は、労働生産性の基礎知識とその向上策について「ご挨拶テロ」「働かないオジサン」など具体例をあげながらわかりやすく解説します。働き方と生き方を変えて日本経済を復活させましょう!
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Posted by ブクログ
〈全体の感想〉
やや過激にも思われるタイトルではあるが、日本に住む私にとって知っておくべき現状が冷静に書かれてるな感じた。
まず、生産性の定義を確認し、次に、それを構成する要素である付加価値、社員数、労働時間について現状を述べ、最後に、どうすれば生産性を上げられるかを述べるという非常にシンプルで読みやすい構成になっている。
日本のダメなところを痛快に言ってくれるのと同時に危機感も植え付けられた。
〈面白かったところ〉
筆者が「ご挨拶テロ」と呼ぶ日本に特有だが、国際社会では忌み嫌われる慣習が印象的だった。これは「ご挨拶」と称し、目的もなく相手の会社を訪問し、しかも大人数で押しかけるというものである。話を聞いている分には滑稽に思えるが、いざ自分が入社して上司に行くぞと言われれば、逆らえないのだろうなと考えると悲しくなってくる。
〈疑問点・反論〉
量的緩和やリーマショックによって円安が引き起こされたという部分は、ある程度常識があればわかる話なのだろうが、私にはよくわからなかった。単に勉強不足なだけなので勉強したいと思った。