【感想・ネタバレ】無気力の心理学 改版 やりがいの条件のレビュー

あらすじ

「どうせダメだ」――現代社会に蔓延する無気力。衣食住が満たされた豊かな環境というだけでは、「効力感」、つまり意欲的に環境に働きかける態度は生まれない。本書は、心理学の研究成果を広く紹介し、自律性の感覚、他者との交流、熟達のもつ意義など、さまざまな角度から効力感を発達させる条件を掘りさげる。さらに子どもも大人も、やりがいを持って生きられる教育や社会のあり方についてヒントを示す。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「人はいかに学ぶか」を読んだ時に、この本のことを知り手に取った。

内的動機づけが理想、自己効力感(役立っている感)、本心でやりたいと思えているかどうか。
無気力にならないために、主体的にやる気を持って活動するために、この3点がポイントだと感じた。また、やりがいと効率に関する話題が印象的であった。管理者としては効率重視、労働者としてはやりがい重視…。ただ長期的な目で見ると、やりがいを大切にした方が良い集団になると思う。あえて効率の良いベルトコンベア式の仕事にせず、全員が一連の組み立て作業に携わることを通して、「自分たちの仕事がこんなことに役立っているんだ」という実感を持つ。この経験こそが自己効力感を生み出すのだと感じた。

現在、仕事に対して無(気)力感を感じている自分にとって、読んで良かったと思える内容であった。早く広報誌にまとめたい。

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2023年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世界に蔓延る無気力の正体に迫った本。
無気力は無力感だけでなく、自己効力感の欠如からも生まれるということをエビデンスとともにわかりやすく示してくれている。非常に納得のいく一冊だった。

自己効力感の欠如は外発的動機づけ、自己選択、熟達、フィードバック/評価などさまざまな側面から説明がなされ、
自己効力感の脆さと複雑さを知ることができた。
社会や教育変革については書かれているが、自己変革については触れられておらず、なかなか自分一人で解決の難しい根深い問題なのだろう。

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2020年01月26日

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