あらすじ
むかし、歌詠みの家に生まれた、歌の不得手な女がいた。その女の名乗る名は、梛子。清少納言の侯名を賜る彼女は、中宮定子の住まう登華殿に侯い、日々を暮らしている。そこでは、華やかなこと、苦々しいことが次々と起こる。だからこそ梛子は、其処こそが自らを活かし生かす場所なのだと、信じている。――暦は、如月。定子をはじめとする中関白家の隆盛は、華々しいものに見えたが……。
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Posted by ブクログ
清少納言のますらおぶりが炸裂で、史実からは少しはずしているけれど面白い。清少納言は、多分本人が思うよりは人に好かれていますね。鈍感なのか、それともますらおだからなのか……。多分どっちもですね。それよりも伊周と清少納言の温度差が大好きよ。私。結果的に陰陽師、安部清明と結ばれるのだろうけれども(流れからいって)。伊周、頭中将等がどう絡んでくるかも楽しみ。右衛門の闇が産む清少納言との壁は今後どうなるのか。枕草子という正式名称も作中に出てきており、今後ますます話が深くなると思われ、非常に続きが楽しみです。物語が楽しくなってきたし、話も良い感じにひいているので、ぜひとも続きを読みたいです。続きをまだまだ書きたいとあとがきでもおっしゃっているので、次巻に期待。