あらすじ
後に一条帝と呼ばれる年少き帝がおわす頃。それは雅やかな反面、度重なる天災と疫病が京人を苦しめていた時代。歌詠みの家に生まれた歌の不得手な女性がいた。名は梛子。女房として登華殿に出仕する折の呼称を清少納言。「ますらお」の如しと噂される彼女にも以前誓いを立てた夫がいた。橘則光――齢二十六。この前夫が梛子の局を訪れる時、なぜか厄災を伴ってくることが多かった。
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Posted by ブクログ
前回にくらべて格段に良いです。清少納言のさっぱりとしたのが非常に清々しくて、彼女の初恋や則光の話など恋愛面が目立ちましたね。そんな恋の中でも、初恋や楽しい生活よりも『今の自分』であることを選んだ彼女は、ああやはりこの作品の清少納言だなと思いました。難点があると序文と本文の繋がりがいまいちつかめなくて、そこが微妙でしたね。しかしながら、全体的な質はよく、何より清少納言の良さが今回は引き立っていたと思います。頭の中将や藤原道長などもでてきたり、この間よりも陰陽師の立ち位置がしっかりしてきたり、個性的なキャラクター達も集まってきているので、今後も楽しみです。
Posted by ブクログ
06/2/3【借り物】既存のシリーズ『姫神さま〜』とのリンクがわかる短編。なんつうか晴明の使い方が上手いんだよなあこのシリーズ……寧古にときめき、微笑ましい斉信に和まされた……。