あらすじ
心中に失敗した とある文豪、異世界へ
男はその夜、
愛する人と玉川上水へやって来た。
自らの"恥の多い生涯"を 終わらせるために。
だが そこへ例のトラックがあらわれてーー
死にたがり作家の異世界転移冒険譚、ここに開幕。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
死にたがりの人生
この作品の主人公・センセーは、常に「死」を望み、世の中から逃げ出そうとしているように見える、しかし、彼が時折放つ言葉には、本質を突く強さがある。
「どう生きてゆくべきかの選択を、他人に委ねたことはない」
のらりくらりと自虐的な態度を取りながらも、彼は自分自身を絶対に手放さない。「自分はどうあるべきか」を自分だけで決め続けている。その姿は、一見すると破滅的に見えて、実は究極の「自己の確立」ではないだろうか。
弱くて、情けなくて、それなのに誰よりも気高い。 原作を手掛けた 野田宏さんの言葉選び 作画の若松貞宏さんの構成のアイデア 目次前の1ページ。完の後の1ページ。お二人のセンスに感服です。
自分も「自分の選択」に迷わず 誇りを持って歩んでいこう、と思わせる 魂を揺さぶる一冊です。
Posted by ブクログ
某文豪が心中しようとしたら異世界に召還された話。
『異世界当選トラック』って単語が妙にツボに入って笑った。異世界転移(転生)の原因はなぜかトラックとの衝突が多い、というお約束を盛大にディスってる……いやいや、リスペクトしてる(?)のが面白いです。
何の能力もなければ、世界を救う気概もない、チートじゃない主人公がいいです。ただひたすら心中がしたいだけで、アンニュイなのが売り(?)の某文豪先生。心中がしたい、という一心が何故か周囲を微妙に救っていくようなそうでもないような。力の抜けたマイペースっぷりを披露しつつ、信念のようなものをちゃんと持ってるバランスの良さが、この主人公の魅力なのかな、と思いました。私は好きです。
この1巻では主要登場人物との出会い編って感じですが、2巻以降はもう少し話が動いていくのかな?期待してます。