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Posted by ブクログ
まず、クラシックに触れるきっかけを作ってくれた岬シリーズに感謝です。
岬シリーズの中で、『おやすみラフマニノフ』と同じ位この小説が好きです。
また、作中コンクールで岬が披露する「ベートーヴェン ピアノソナタ第21番〈ワルトシュタイン〉」を凄く好きになりました。
岬をピアノへの道に再度戻してくれた「赤うさぎロックンロール」に感謝しかありません。
Posted by ブクログ
今作もとても引き込まれた。
法曹界においても音楽の世界においても才能の塊といった岬洋介が、周りを巻き込んで次々と物事を切り開いていく様がとても爽快でもあり羨ましくあり。
そのまま検事になってしまうのかと思いきや音楽の道に戻ってくるようでとても嬉しかった。今回も、事件は意外な結末で予想できなかった。
期せずして司法修習制度についても知ることができた。
今回はベートーヴェンのピアノソナタ32番と21番を流しながら読んだ。シリーズ全体に言えることだが、実際に音楽をかけなくても言葉の端々から音が迫ってくるような文章で、中山七里さんは音楽に相当精通されていらっしゃる方なのではと思った。
これをきっかけに中山七里さんについて初めて調べてみたところ「現在58歳の男性でデビューしてまだ10周年、音楽に関して素人であり、楽器も何も演奏できない」ということを知り驚いた。色々イメージと違っていたので。
「御子柴礼司シリーズ」は一冊も読んだことがないので、是非読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
司法試験の受かった後にどんな生活をするのかが詳しく分かって良かった。現実に修習生をしながらピアニストになろうと練習ができるものなのか、ファンタジー要素は入っているけどドラマな展開としては良かった。殺人の動機がゲイのカミングアウトを阻止するためなんて可哀想。もっと人に対して寛容な気持ちになれる環境になればいいのにな。
Posted by ブクログ
司法研修生の岬。あいかわらず鋭い視点で物事を見ている。騙されて連れて行かれた演奏会で、曲に合わせてエアピアノを弾いてしまうところが切ない。ベートーヴェンはそこまで好きではないが、皇帝を聴き返してしまった。やはりこのシリーズ、音楽が聴こえてきていい!
Posted by ブクログ
岬洋介ってピアニストちゃうかったっけ?と、中山作品をちゃんと読み込んでない俺は疑問に感じ、ちょうどマーベルドラマを並行して観ているので、「これってマルチバース?」とか思ってしまった。
そうやった、いっぺんそっち方面に進みかけてるんやったね。で、そういう若かりし頃の岬さんの活躍である。法曹界とベートーヴェンの様々な描写が進む中で、絵本作家殺人事件の謎解きが進行していく。
ミステリー部分はきちんとできてはいても、分量的には少なく、そこだけ抽出すれば短編でもいいくらいかも。どっちかというと、岬洋介の若いころについて読みたいファン用の1冊なんだろうなと思う。