あらすじ
予言が告げられた―。 旧友の依頼によって湖畔のペンションを訪れた八雲と晴香。 そこに現れた預言者を名乗る不思議な女性。彼女のもたらす呪われた予言の真相を、八雲たちは解き明かすことができるのか。
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Posted by ブクログ
八雲の中で一番ミステリーしてるかもしれない小説。クローズドサークルが出てくる時点でもう大満足。登場人物が残らず事件に関与しているのが嬉しいね。工藤ありさを死に追いやった高部、吉田、珠理奈を糾弾するために手を組んだ赤松、奈津美、光恵、桂木。しかし、その裏で孫と娘の恨みを晴らすべく暗躍する光恵。「仕方ない」の言葉がどれだけおぞましい言葉か。僕にもよくわかる。「仕方ない」なんて言葉は自分自身にしか使っちゃいけないんだよ。それも、最後の最後まで。
Posted by ブクログ
大好きな八雲シリーズ。今回は晴香ちゃんが痛い目に遭わなくってほっとした。後藤さんとのやりとりは見たかった。
舞台化のために書いてたというのも納得というか、すごく場面の想像がしやすくて、楽しい。ワンシチュエーションでここまで描けるというのもすごいし、色々推理しながら読んでいたけど結局当たらないまま推理を聞いてしまった。悔しい。わたしも脳内で八雲にかなりバカにされてることだろうな。
八雲はとっても冷たく見えて、本当に優しい人間であることが分かるから、それを分かっている晴香ちゃんが側にいてくれるのがわたしは嬉しい(誰目線?)。今回も色々言いつつ、晴香がいたからこそできたこともあって、助手という言い訳もあながち間違ってないな、と思った。
まあ、早くくっついてくれれば…とも思いますが、二人の仲は簡単に言い表せるものではないので、今のままでも充分です。
Posted by ブクログ
八雲シリーズ単行本では完結したけど、最後のAnother Storyシリーズかな。
しかし、このシリーズだと一心が存命で、まったく八雲が晴香に歩み寄っていない段階なので、八雲の態度がめちゃくちゃ辛辣w
女子に四つ這いになって踏み台になれ、と中々いう人はいないよ・・・(笑)
本当に晴香はドМだわ…
大地奈津美…八雲の小学六年の時の同級生。バイト先のペンションで幽霊が出るのは天使の予言が関係しているのではないか、と相談に来た。
桂木…ペンションのオーナー。離婚し会社員を辞めてペンション経営を2年前から始めた。
天使真冬…最近ネット上で予言を行う事象預言者。八雲に言わせると、預言者と予言者の使い分けもできてないペテン師とのことだが。
清宮浩二…奈津美の高校の同級生。奈津美から預言者の話を聞いて面白がって珠理奈と吉田と共にやってきた。
小林珠理奈…奈津美の高校の同級生。吉田と付き合っている。
吉田光…奈津美の高校の同級生。珠理奈と付き合っている。親が市議員。
高部…奈津美の高校の元校長で元市議員。妻の療養の付き添いで長期滞在をしている。
高部光恵…高部の妻。娘と孫を失い鬱病で療養中。