あらすじ
戦乱の世――男として生を享けながら、父である斎藤道三によって姫として育てられた帰蝶は十五歳。父の命令で『うつけ殿』と名高い尾張領主、織田信長のもとに輿入れすることになった。己の運命を変えるために、ある決意を胸に秘めて信長との初夜に臨んだ帰蝶だが、驚くべき事実が明らかになって……!? コバルト読者大賞を受賞した表題作のほかに続編である『彷徨夜』『夜見る焔』を収録。【目次】帰る日まで/彷徨夜/夜見る焔/あとがき
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Posted by ブクログ
信長と濃姫の話。
思い切った設定だなぁとびっくりしましたが、非常に面白かったです。
元々史実を基にしたフィクション作品は大好きでしたが、これが一番面白かったな♪
この作家の処女作。
Posted by ブクログ
これが、筆者のデビュー作で、
しかも高校生作家だったとは、恐れ入る!
女として育てられた濃姫と、
男として育てられた信長の恋、
そして戦国の世
読み応えありまくり!
戦国女装物語!
現役(当時)女子高校生作家の作品。実は男性、という設定の濃姫主役の三作を収録。
これがデビュー作とは・・・90年代のコバルト文庫で出されたもの。
一応、ストーリーは本能寺までやります。終盤は駆け足ですけどね。
お市や浅井長政も後半かなり活躍。全体的に悲劇系。
Posted by ブクログ
設定は面白いけれど、展開が早すぎる気がします。もうちょっとゆっくりと時の流れを感じさせて欲しかったです。そのせいか、感情移入ができないまま信長が死に、濃姫が信長になり、「ふーんかわいそう」としか思えませんでした。入れ替わるシーンも少し分かりづらい;唯一面白いと感じたのは、一番最後の話。信長が濃姫ということになれ、やっと頭の整理ができてきた時に、市姫がでてきてくれたので。彼女の切ない思いが引き出されており、信長(濃姫)が彼女を拒むシーンは少し感動しました。初期作でこのレベルは中々なので、もっと良い所を伸ばせば、すごい作家になると思います。