【感想・ネタバレ】日本の品種はすごい うまい植物をめぐる物語のレビュー

あらすじ

より美味で、かつ丈夫、収穫量が多く、栽培しやすい品種を――。誰もが夢見る新品種を生むべく、自然と格闘する仕事が育種家だ。りんごの「ふじ」のように歴史に名を刻む有名種や、競争に敗れて頂点から転落した梨の「長十郎」など、品種改良をめぐる歴史は、育種家たちの情熱の結晶である。本書では、じゃがいもや大豆、大根、わさびなど7つの身近な食用植物を取り上げ、その進化と普及にいたるドラマを描き出す。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

普段あまり読まないジャンルに手を出そうの会その1
馴染はなかったんだけど、キチンと引き込む筆者の力量が光るね。味や伝来(歴史)、作り方からトレンドまで。中公新書はこーゆーとこが信頼できて非常に良い…。

野菜/果物を栽培するときに、味が美味しいのはもちろんだけど、やはり害虫や病原菌に強いといった”育てやすさ”が1つの指標になる。そこに加え形が崩れないか、どの時期に収穫できるか(初物は売れるのである)なんてことも加わってくると複雑だ。
それに味一つとっても、何に使うかで求められる要素が変わってくるわけで。
普段私達が何気なく食べている品種というのは、数え切れない人の数え切れない努力の末に生まれたのだなぁ、としみじみ思うのでありました。

贅沢だけど、実物食べながらこういう解説を読みたいなぁ。どこかでやってたりしないのかしら。

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2024年04月22日

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