【感想・ネタバレ】トヨタの未来 生きるか死ぬかのレビュー

あらすじ

★コネクテッドシティの建設、ソフトバンクとの自動運転、マツダ・スズキ・スバルとの提携..etc
★動きだしたトヨタの最前線について、日経記者による徹底取材!


「今のライバルは車をつくる企業ではなく、テクノロジーを生み出す企業だ」
CASE(コネクテッド・自動運転・シェアリング・電動化)の変化が迫る自動車業界。

100年に一度と呼ばれる変化を受けて、豊田章男社長も「生きるか死ぬかの瀬戸際」と危機感。
巨大IT企業に対抗できるテクノロジーカンパニーへの躍進を描く。

さらに、スズキ、マツダ、ソフトバンクとの歴史的提携の舞台裏も。
現地取材、キーパーソンの証言、インタビューなど日経記者ならではの一次情報も豊富。

大激変が迫る自動車業界、そしてトヨタの未来を徹底取材!
自動車業界の関係者のみならず、ずべてのビジネスパーソンの必読者!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

変化に向けて、仲間づくりを大切に挑戦を続ける。
世界のマーケットに向けては、各地域に根付いて勝負。

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【過去〜今の状況変化】
車をつくって80年。
97年にエンジンとモーターを併用するハイブリッド車プリウスを発売。
エコカー市場を牽引してきたが、EV(電気自動車)、完全自動運転、ライドシェアなど競合が多くなってきている。しかも今日は Google や Apple など異業種の巨人。

【戦い方 深まるアライアンス】
今までは単純にルールに適合させていく戦いから、ルール作りまで関与して戦う、と変わってきた。日本は出遅れている。
よって、トヨタは日本の自動車メーカーとの協業、提携、出資を進めて仲間づくりをしている。CASEを進めるために異業種との連携も強化。

EV が普及すればエンジンなど内熱機関への需要が落ち込む。よって、トヨタグループの部品会社も市場の変化を前に新たな商機を掴むため仲間づくりを進める。

未来に向けてさらに一体感が重要になる。トヨタらしい競争力を強化して戦う。

【自動運転や移動サービスの実現に向けて】
移動サービスの提供に向けて、一億人のアプリ利用者を持つグラブと提携。
自動運転を実現させるためにウーバーと提携。しかし慎重な姿勢。
海外の異業種とも連携してる。

【Maas】
市場は拡大する。インターネットのようにインフラ化すると予想される。
車は売れなくなるが、Maasを基盤としたサービスが出てくる。つまり新産業がうまれる土台になる。
誰がプラットフォームを提供するのかが重要。Maasを主戦場の1つに定めたならスピード感を持って進めるべき。2-3年で決まる。また、売って終わりの概念を捨てて継続的に利用してもらう体制を整えるべき。

【電動化(FCV燃料電池自動車など)に対する部品メーカーの状況】
目の前での危機感は薄い。それが課題。すぐには移行しないが、着実に進む。トヨタ主導でなく部品メーカー主導で変わらなければならない。チャレンジ精神が大切。

【アメリカでの動き】
アメリカでの儲けは割合的に大きい。しかしアメリカ政府からの逆風もある。受け入れてもらえるようアメリカ内に工場を作りアメリカの雇用を生み出したり、車作り以外でも貢献できるようトヨタ生産方式を一般企業に伝授して地域貢献を続ける。草の根活動をしている。

【新興国での動き】
インドではマルチ・スズキが強い。トヨタは出遅れた。原因は低価格帯の車作りができなかったから。
デンソー、アイシンなど部品メーカーは、インドではスズキへの下請けになっている。トヨタはスズキと連携して勝負する。

タイでは HV が好調。しかし、モデルチェンジに失敗するとすぐ落ちる。

アフリカでは豊田通商と一緒に開拓者出して動く。今は顧客が政府や企業のみなのでマーケットは小さいが、今後大きくなる。しかし、アフリカや中国などの参入も相次ぎ競争は激化。

【中国での動き】
中国では地場に加えて欧米日系メーカーが強い。トヨタは巻き返しを狙う。

EV(電気自動車)先進国。さらにFCV(燃料電池自動車)に強い関心がある。中国は世界最新の車を求めている 。TNGA という新生産、設計手法を用いて根本的に見直す。
中国メーカーのスピード感に追いつけなければ乗り遅れる。

【国内市場】
今までは国内に張り巡らされた販売店網を武器に車の販売ローン整備サービスで収益を稼いできた。しかし、今の販売店は厳しい。

人口減少による市場縮小、人手不足、自動車税などの税金負担、カーシェアリング台頭による市場縮小の見込み、投資の増加などがネガティブ材料。
今までは車の系列ごとに四つの販売店を設けていたが統合していく流れ。

(大量の販売店が強み。なので、今後はコネクテッドカーを売って、リモートでそろそろ修理してね+近くの販売店で対応できるよってアラームを出す、みたいになると良さげ)

他にも、富裕層の市場である東京に力を入れる。ベンツ BMW に遅れを取っているためレクサス店に予算を投入して浸透させる。
また、カーシェアリングも進めようと水面下で動き始めている。


【残り9章10章】
災害の備えをする。特に地震。
人づくりにも注力。例えばit ネットワークシステム管理という大会で金メダルを取った。

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2022年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日経新聞社の編集だけあり、今まで読んだ記事が多い。
・ギル・ブラッド 米国防省高等研究計画局人材をヘッドハント AI研究に当たらせる。レベル4しか目指さない。
交通事故死ゼロの世界を目指す。1兆キロMのデータが取れる。
・サブスクは音楽業界を参考にすべき
 一つの曲を起点に多様な形で顧客にアプローチ
・4つの系列店を順次統合 国内生産 30車種→20車種に絞り込み 国内生産300万台 国内出荷150万台を死守し雇用を継続したい。
・フィンランドスマホアプリで、移動経路の最適ルートを提示
 混雑地域では公共交通機関、土地に着くとレンタカー
・レクサスの東京でのシエアがわずか1.8% 体験店では試乗が1時間できる
・災害に対する備え 東海4件の工業出荷額80兆円
 夜中に訓練を行う。全社員の自宅の震災カルテを作成

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2022年04月03日

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