【感想・ネタバレ】社員がいきいき働く会社―――「人の力を引き出す」クリロンの人材マネジメントのレビュー

あらすじ

社員一人ひとりの意欲や能力をいかに高めるか!

中小企業の社員一人ひとりが会社に与える影響力は、大企業に比べてはるかに大きい。まさに、社員の成長なしに中小企業の発展・成長は望むべくもない。
食品をはじめ、医薬品・工業製品などの包装用フィルムを製造しているクリロン化成では、価値を創生する企業をめざし、男女を問わず積極的な人材育成を経営の柱としている。ワークライフバランスに配慮し、社員が安心して長く働き続け、一人ひとりが能力を最大限に発揮できるよう、社員と会社双方にとってプラスになる制度や環境を提供している。
「昇格チャレンジ制度」「社員の職務能力向上のための独自資格制度」「1時間単位の有給休暇」「パート社員の社会保険料補助」「早期復職支援手当」など、クリロン化成が30年以上にわたり、推し進めてきた人材マネジメントのすべてを紹介する。

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Posted by ブクログ

包装用フィルムの製造を手がけるクリロン化成の社長である栗原清一氏が自社で行う人材マネジメントについてその取り組みと社会的価値を書いた一冊。

「昇級チャレンジ制度」や「1時間単位の有給休暇」「パート社員の社会保険料補助」など他の会社にはない様々な施策を行ってきた同社の施策とその狙いを本書で知ることが出来ました。
全ての制度において自主性を重んじながらも協働能力を高めることに重きを置いていて、それが社会において同社の価値を高めていくことに繋がっていくことを感じました。
著者が先代から事業を引き継いでを含む同社の歴史や同社がどのようにして社会的価値の供給による付加価値の追求を行っているのかも知ることができました。
付加価値計算書や人材部の創設や給与を年功、職務、家庭環境と分けるなど人事制度面だけではない取り組みも同社の繁栄に繋がっていることも感じました。

そんな本書の中でも水平のリーダーシップの重要性や細分化された技能資格制度や超過勤務を自主的に決めることなどは他社と差別化されており印象に残りました。

同社の本社で紹介されている人材マネジメントを通して、生き生きと働くことや幸せな人生を実現することを通して同社の包装用フィルムを通じた社会的価値を高めて社会に還元していることを感じました。
働き方改革が叫ばれているいま同社の取り組みは新しい時代にまた必要とされてくるものだと感じた一冊でした。

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2020年07月19日

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