あらすじ
人は無意識にデザインに合わせて行動し、不便を諦めていることがある。これがデザインの「バグ」。「行為のデザイン」は人の行為を観察し、よりよい形を見つけてバグをなくす。多くの有名企業も取り入れる思考法を豊富な事例で解説する。
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Posted by ブクログ
問題解決のための思考方法。人の行為においての課題は、6つのバグに分類できる。そして、その原因として6つの要因に分かれる。
まず特定のテーマについて、シーンとステークホルダーに分解して、どんなバグが発生しているかを洗い出してゆく。そして解決優先度の高いバグを選択して要因因子を取り除く工夫をする。
Posted by ブクログ
身の回りのトラブルを「バグ」と捉えどのように解決するかを考えるのが面白いと感じた。
また、「行為のデザイン」という無駄のない理想的な順序で人が動けるようにモノをデザインするという考え方は面白いと思った。
どういった環境で使われるか、どういう手順の中で使われるかを考えて製品をデザインする必要があるというのは勉強になった。
Posted by ブクログ
身の回りの不便はそもそもデザインがバグっていることがある。
それを我慢したり受容したりするのではなく、改善することも大事。
多分、身の回りの問題は思っている以上にたくさんある。
そのバグを訴えることができるかどうかというのは、政治や選挙に通じるものがあると思う。
一方で、バグのおかげで(不便のおかげで)メリットになっていることもあるので、広い視野は忘れずにいたい。
さまざまな属性になりきるのは大事。
Posted by ブクログ
ワークショップの参考に。
ツールの単語が少し難しいものもあるので、私が対象としている人たちにはより平易な言葉にする必要があるかな?と思うものもあるが、ワークショップの事例や、思考の流れの記録もあり、具体的作業イメージが湧いて良かった。
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行為を客観的にみるとたくさんのバグがあることを知りました。
行為を流れの中で見ることで物事の本質が見えることを学びました。
教育で授業研究をするとき、授業の流れ全部をみることで自分の授業のバグをみつけ、改善することができると思います。
Posted by ブクログ
いわゆるデザイン思考だけど、観察フェーズに特化した方法論。
実際に観察する前に読んでおくと、より観察ポイントがわかると思う。
また、観察した結果の整理にも使えると思う。
事例に出てくるバグはよく考えられており、あるあるばっかり。
バグは無意識に潜むというのとポイントだと思う。
Posted by ブクログ
行為が阻まれる事象であるバグを取り除く、という観点で書かれたデザイン思考を学べる一冊。
普段何気なく送る生活の中にも、視点を変えることで多くのデザインヒントがある。無意識に、〜だったらいいのになぁ、と感じる心の動きを大切にすべきだと学んだ。
具体例が多く学べる一方で、目的意識が明確でない場合は、あまり響かない一冊であるとも思った。
デザインにまつわる課題を抱えている人には、ヒントになるだろう。
Posted by ブクログ
世の中にあふれる多彩な例を引き合いに出してデザインのバグ,不具合とその見つけ方,改善策についてまとめている。文字もやや小さく分厚いけれど,わかりやすくスッと読める(とはいえ頭に残らないわけではない)。自分の携わる部分について、検討するときの観点としても有用。
とはいえデザイン面については参考になるところが多いけど,そこから一歩踏み込む考察とか文化面については浅かったりよくわからない部分があった。例えば、属性に合わせすぎたマーケティングでわざわざ河合隼雄の「中空構造」まで引用してヤンキー属性を説明しているけれど何を伝えたかったのだろうか。そうでない属性とはなんだろうか?そしてそうでない属性のメリットとは何か?
もうちょっと突っ込めば,すべてのプロダクトやサービスが本書の内容を完全に実行できたときに,文化はどれくらい多様なのだろうか,リベラル世界なポリティカル・コレクトレスをクリアしたものだけになってしまうのではないかと疑問に思うところもある。それとも対象等の違いで解決する問題なのか。文化の多様性と正しさの問題はここだけでは語れないけれど。
あと,本文が日本語のこの本で挿絵の言葉が英語になっているのは意図的なバグだったのだろうか?謎である。
Posted by ブクログ
無から有を生み出すのではない、人の行為を妨げるものを取り除いてあげることが、行為のデザイン!
それを見つけるのがとても難しいが、見つけることが出来れば、利用に向けた動機付けは不要だし、皆ハッピーになれるかも?
ホテルの時計の音や風向き、ユーザー登録のタイムアウト、片付けられてしまうボードゲーム、背表紙で検索できない雑誌は表紙を見せる!など、共感できるバグが沢山あった。
Posted by ブクログ
事例集的な感じでさらりと読んでスッキリ体験できるかしら〜と思ったらデザイン思考の方法論がみっちり書かれていた。
ワークショップのやり方が細かく書かれていてよかった。