あらすじ
編集者の母と二人暮らしの百花はある日、叔母に誘われた「紙こもの市」で紙雑貨の世界に魅了される。会場で紹介されたイケメンだが仏頂面の一成が、老舗企業「紙屋ふじさき」の親族でその記念館の館長と知るが、全くそりが合わない。しかし百花が作ったカードや紙小箱を一成の祖母薫子が気に入り、誘われて記念館のバイトをすることに。始めはそっけなかった一成との関係も、ある出来事で変わっていく。可愛くて優しい「紙雑貨」に、心もいやされる物語。
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Posted by ブクログ
第一話 麻の葉のカード
組子障子麻の葉 画像検索してみた。
美しい♡
第二話 貝殻の小箱
漆芸(しつげい) 螺鈿(らでん)
紙胎(したい) 紙の器に漆を塗る方法
乾漆(かんしつ) 布(麻布)に漆を塗る方法
デボス 裏面を凹ませる加工、空押し
エンボス 裏面を推しあげて浮かす加工
第三話 いろいろ紙ノート
日本橋髙島屋に居た象の髙子
動き出した紙屋ふじさき記念館のリニューアル
次巻が楽しみ
Posted by ブクログ
紙好きな女子大生が、イケメンだけど無愛想な上司がいる寂れた和紙の記念館でバイトをする話。
主人公のアイディアを基にした和紙を使ったこものが、認められて記念館を段々と盛り上げていく。
上手く行き過ぎな感じもしますが、何の取り柄もないと思っている主人公が、好きなものでやりたいことを少しずつ見つけていっている姿は、応援したくなります。
カバーは確かに電車の中で読むのは少し恥ずかしいですね。内容には合っているのですが。
Posted by ブクログ
百花は、日本文学を学ぶ大学二年生。
ある日、叔母の誘いで出かけた「東京紙こもの市」というイベントで、和紙の専門店「紙屋ふじさき」のブースにいた無愛想な青年・藤崎一成に紹介される。
そこで魅了された美しい和紙を使って、組子細工の障子をイメージした麻の葉文様のカードを手作りした事から、百花は一成と共に次の「こもの市」に出品する商品を企画することに…
人見知りだった百花が、家族や友人の後押しで、ものづくりの喜びを通して成長してゆく。
『活版印刷三日月堂』で出会ったほしおさなえさんの新しいシリーズということで手に取った。
百花と一成の成長物語であり、和紙をはじめとする手仕事礼讃の物語。
つまらなくはない。私も文具大好き、紙大好き、もちろん本も好きなわけで、素晴らしい素材や工芸品にときめく百花の気持ちはよくわかる。
ただ、失礼ながら、『三日月堂』の好評に目をつけて、それじゃもう少し若い女性、ハンドクラフト好きも喜ぶようにして、イケメンもセットして恋愛要素アリの青春にしましょうよ〜、という気配に、少々冷めてしまった。
小説家の父と女性誌の編集者の母、洒落た器の店を営む叔母に、老舗一族のイケメン青年、自由が丘に住んで銀座でアルバイト…
浮わついたところのない作風に、ファンタジーかと思うような要素を盛りすぎて、平凡な夢物語に感じてしまったような。
続きは…見かけたら、読むかも。