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Posted by ブクログ
太っていると醜いという価値観の国。王の妃として一番不要だったため、遊牧民族の盟主へと嫁ぐ者に選ばれた貴妃。けれど婚姻前に盟主と敵対する部族にさらわれて、その部族の嫁になった。
ただ、草原では役に立てないので商才を生かせるバジー(町?)で財をなす。そしてその財で部族を助けると言う話。
確かに太って醜いとあるが、ただ顔の美醜の表現はないし太っていると言ってもどの程度かは詳しく書かれていない。読む人の価値観によって主人公のことをデブと呼ぶかそうでないか変わりそう。というのがちょっと面白いなと。
ちょうどよいテンポと情報量(冒険や恋愛)でうまく1冊に纏まってて面白かったです。
Posted by ブクログ
後宮の貴妃であった紅玉。
痩せて、後宮に入ったための反動で過食に(~_~;)
皇帝は痩せた女が好みだったために、遊牧民族に降嫁させられることに……。
だが、その途中で他の民族に襲われて、その部族長の息子と婚姻することになってしまう。
遊牧民族として生きていくことに向いていない彼女。
そして、他の民族から急襲されたことから、彼女は部族と共に生きることを辞めて、バジーと呼ばれる市場で商売を始めるのだが。
面白かったです。美の基準ってその時代や民族によって違うんですよね。
そして、この作者の他の作品も読ませていただかせていますが、差別の問題を上手に絡ませていますね。
そういった意味でもこれからの成長が楽しみな作家さんです。
Posted by ブクログ
中原の後宮の貴妃だった紅玉は草原に住む遊牧民族の盟主に再嫁することになった。だが途中で別の部族に襲撃され囚われてしまう…。
後宮入りの際、月餅を欲するままに食べてしまった紅玉は自分の肖像画を描く絵師へ渡す賄賂が無く、痩身好みの皇帝へアピールする肖像画をありのまま忠実に描かれてしまいました。そのためか、皇帝からの御呼びが一度もかからず、草原の盟主の花嫁候補となってしまったのでした。
盟主へ嫁する旅の途中に襲撃され、襲った部族に捕らわれた紅玉は、エウラという名をもらい族長の四男アマルの妻になるよう言われます。
アマルは紅玉より年下の少年でした。売り言葉に買い言葉でお互い打ち解けられない二人でしたが、徐々に心を通わせるようになります。
「あなたを守る」というアマルの言葉にキュンとしますが、私には紅玉が我を通しすぎのような気がしました。何度か襲撃されたけれど、そんなにひどい目にも合わず恵まれている気がして紅玉に感情移入出来なかったです。