【感想・ネタバレ】ブラックガルド(5)のレビュー

あらすじ

『デビルズライン』の花田陵が描く、
自由と愛のダークファンタジー、ついに完結!

突如現れた化け物「ショウジョウ」に、世界は蹂躙されていた。
凶暴な力で人に牙をむき、少しでもショウジョウに傷つけられた者は
あるウイルスに感染し同じショウジョウとして蘇ってしまう。
人々は「空中都市」を作り、「ガルド」と呼ばれる討伐部隊を組織して
ショウジョウに対抗していた。

自分のために生きるのか、愛する人のために生きるのか。
あるいは、死を選ぶのか──。

誰もが自分と向き合いもがく中、
“飛行型”を一掃するための「アリアケ作戦」が始まった。

川上の「声」でショウジョウたちを焚きつけ、
翼が生えたクリスが空を飛び飛行型を誘導する役を担う。
そして、クリスを地上から援護するのは南。

危険だが成功すれば成果の大きい作戦の行く末は──。
そして、週末へと向かう物語が辿り着く先は──。

「自分のために生きろ。私たちは自由だ」

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明るい終末

人類の終わりへ向けた過程で、希望のある終末譚。終わりに向かって実際ヒトはいなくなるけど、決して暗くない。かといって荒唐無稽な理想ばかりの夢物語というわけでもなくて、明暗細部にわたって描き込まれた作品です。
ヒトとしての想い・定義・生物の根幹とはということ全て悩み抜く描写も随所にあり、かつ、現存の人類にとっての希望もある。見方の新しい終末のお話です。人の弱さ汚さも描かれているけど否定はされず肯定もされない。ただ、あるがまま。
ウイルスの進化、どこから来たか、技術的特異点などなど2021年の旬な話題もてんこ盛りです。

仮に自分が終末を経験するなら、クリスのように明るく強い生活で終末を迎えたいな。

#深い #タメになる #ダーク

3
2022年02月20日

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