あらすじ
われわれが生きるこの国のいまは、どこから繋がり、どこに向かっていくのだろうか? 鎖国政策、幕末の動乱、大陸政策から現代社会に至るまで、アジアはもちろん様々な国々と民族からの刺激を受けつつ、「日本人」たちは自国の歴史を紡いできたが――。「唯一無二の正解」を捨て、新たな角度で自分の故郷を再度見つめる。やわらかで温かな日本史ガイド・待望の近現代史篇!
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Posted by ブクログ
歴史というものを、今自分が生きるこのときに起こる事象について考える、判断するための視点・材料というような捉え方をしたことがない。
この著者も後書の出口氏も触れている司馬史観にどっぷり浸り、あれが事実とまで認識していなくとも、あれは実際に起きていた、そういう流れの時代だったと思ってはいた。
まぁやはり、幼少のみぎりから学んで覚えて目にしてきた諸々のものが、それは実は違ってねと今更言われてもなのだが、違うのなら違うので仕方ないし、著者が言うように、過去の歴史はこれからの未来について考える一つの大事な考え方なのだと言う認識は、もう半分以上過ぎた人生のこれからを生きていく上で、大切に持って生きたいと思うな。
Posted by ブクログ
一般向けの書籍とはいえ、時々刺されたり考えさせたりして、面白く読みました。ツッコミ(自虐的なのも含め)はノリがよい。あと娘さんは山下智久が好きだったよねw
Posted by ブクログ
歴史の教科書に書かれてある太字が
全く違って見えてくる
そこのところが ほんとうに面白い
筆者が
「日本の歴史は世界と繋がっている。
ただし、だからといって、西洋の歴史を中心にした
見方はしない」
とおっしゃっておられるように
近隣にアジア諸国があり
その一国として「日本」もありますよ
という立ち位置の下で
当然、「我が国の歴史」に凝り固まることなく
さまざまな影響を受けながら
さまざまな視点を持ちながら
縦横無尽に語られる
「日本」の近現代史は
ほんとうに興味深い
そしてなによりも
読み手を
高校生になったばかりの我が娘さんに
語り掛けていく
その部分が
読み易さ、面白さ
につながっているのだと思います