あらすじ
忘れられない高校生活も終わり、咲太たちは大学生に。新しくも穏やかな日々を過ごしていた、そんな秋口のある日――。
「さっきの本当に卯月だった?」
アイドルグループ『スイートバレット』のリーダー・卯月の様子がなんだかおかしい。いつも天然なあの卯月が、周りの空気を読んでいる……? 違和感を覚える咲太をよそに、他の学生たちは誰も彼女の変化に気づかない。これは未知なる思春期症候群との遭遇か、それとも――?
新しい場所、新しい人との出会いの中で、咲太たちの思春期はまだ終わらない。新たな物語の始まりを告げる、待望のシリーズ第10弾。
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Posted by ブクログ
咲太の同級生である広川卯月が主人公です。卯月は、アイドルグループ『スイートバレット』のリーダーであり、天然で明るい性格ですが、周りの空気を読んで自分を抑えるようになってしまいます。それが思春期症候群によって、彼女の外見や性格が変わってしまう原因になります。咲太は卯月の本当の姿や願いを知ろうと努力しますが、卯月自身も自分が何を望んでいるのか分からなくなってしまいます。
私はこの作品を読んで、卯月の葛藤や成長に感動しました。彼女は最初は自分のアイドルとしての仕事や人気に満足していましたが、次第に自分の歌や表現に対する思いや、咲太や仲間たちとの関係に悩むようになりました。特に印象的だったのは、卯月が自分の夢を書き込んだSNSで正夢になるという都市伝説『#夢見る』を利用して、自分が本当に望むことを見つけ出そうとしたことです。卯月は自分の夢や願望を素直に表現することができました。
また、この作品では咲太や桜島麻衣も重要な役割を果たしています。咲太は卯月の思春期症候群に対応しながらも、麻衣との恋愛関係を深めていきます。麻衣は卯月の先輩としても咲太の恋人としても素敵な女性でした。二人は卯月を大切に思いながらも甘やかさず、自分らしく生きるように助けてあげました。二人の関係はとても微笑ましくてキュンとしました。
この作品は、思春期症候群という不思議な要素を使っても、登場人物たちの感情や人間関係をリアルに描いています。それゆえに読者も感情移入しやすく、物語に引き込まれます。私はこの作品を読んで、アイドルや歌手という職業や夢について考えさせられました。また、仲間や恋人との絆の大切さも感じました。
広川卯月最高
今までは思春期症候群を治そうとしてたが今回は思春期症候群を受け入れるという選択がいいと思った。
づっきーのアイドルそして人としての成長が泣ける
Posted by ブクログ
大学編が始まって心機一転、と言った感じだ。
全巻までの完成度が高かっただけに話の構成としては「青春ブタ野郎」としては物足りないかも。
言うなればみんな成長しきってしまった感がある。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
早くも10冊目。
今回は空気の読めないアイドルづっきーについて。
空気が読めなくなって気付いてしまうこともあり。
でも気付いた後もやはり天真爛漫なづっきーが良い!
まさかのづっきーメイン
非常に面白い。主人公が高校生から大学生になり環境が新しくなった。正直蛇足的な話になるのかと思ったけど、各所に伏線のようなものが散りばめられていて続きが気になる。不思議さは今までとは違い薄かったように感じた。ただ今までのように空気がメインの話で満足する内容だった