【感想・ネタバレ】なんらかの事情のレビュー

あらすじ

これはエッセイ? ショート・ショート? それとも妄想という名の暴走? 翻訳家岸本佐知子の頭の中を覗いているかのような「エッセイ」と呼ぶにはあまりに奇妙で可笑しな物語たちは、毎日の変わらない日常を一瞬で、見たことのない不思議な場所に変えてしまいます。人気連載、待望の文庫化第二弾。今回も単行本未収録回を微妙に増量しました。イラストはクラフト・エヴィング商會。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

★3.8
岸本さんのものの着眼点がとにかくおもしろい。

特に好きだったのは前半部分で、もう今の時代マスクしててよかったなっていうくらい電車の中で読みながらニマニマしてしまった。

自分にとっては一見どうでもいい、どうでもよくないことが他の人の気持ちを楽しくさせてくれるんだなと、。
こういうくだらないこと(本人にとってはそうでもないことかも)を人に伝えたり、お話するのっていいな、と思う。
岸本さん、元気をありがとう。

わたしも思ったこと、くだらなくても
これからメモしとこ。誰かや自分を時々救ったり救わなかったりするかもしれないから。


好きな章:
才能 レジで遅い列並ぶ人優勝
ダース考  ダースベイダーで職務を終えた後何してるか
変化 聞くとモヤモヤする言葉
応援 自分が応援するとなくなってしまうもの
D熱 買い物の気持ちすごく共感
上映 走馬灯の整理
マシンの見だしなみ 糸通しのコインの話
次 生まれ変わったら何になりたいか
きれはし 電車の中での人が喋ってる話
何らかの事情 聞くと変な気持ちになる言葉

0
2022年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日常と妄想の狭間的エッセイ第二弾。こちらのほうが、前作「ねにもつタイプ」よりマイルドな印象。ところどころほんのりブラックで、妄想をかきたてるオチ。お気に入りの一編は「瓶記」。空き瓶の訴えにエンドレスの予感。モノが捨てられない人ほど共感しそうだ。それから「やばさの基準」も好き。著者の語る“あの宇宙人”と比べれば、たしかにねぇと思う。そこと比べたら、自分の中の(やばい……)は太刀打ちできないよ。

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2021年01月27日

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