あらすじ
世界人口の重心が変化していく。二一〇〇年には、世界の人口は約一一一億人に増え、アジアとアフリカ、地理的に括って「アフラシア」の人々で世界人口の八割以上を占める。本書は地理情報システム(GIS)の手法を駆使し、人口分布をはじめとする地球規模の情報を多彩なカラー地図で示しながら探る二一〇〇年の未来予測である。
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Posted by ブクログ
マクロ規制予測は歴史なんだな。図表が(色々と)秀逸。2100年という切り口も秀逸。そのあたりが一つの山場なのね。都市への人口流入は死にに行くになるか、労働吸収型家族農業温存。>江戸っぽい。ダイヤモンドが中国と西欧の違いを説明してないのはおっしゃるとおり。さて中国はマクロ寄生する気があるのかないのか。あるように見える。制限選挙や絶対王政は流行らないというが、さてさてどうか。出てきたようにも見える。中国への不安と嫉妬は当然あるし、すでにかなりの日本人は認めていると思うが。アフラシアという義による共同体、を中国がつくれるか。この本、中国語版出てるのかしら。
Posted by ブクログ
<目次>
第1部 2100年の世界地図
第1章 22世紀に向かう人口変化
第2章 定常状態への軟着陸
第3章 新たな経済圏と水平移民
第2部 後にいる者が先になる
第4章 ユーラシア大陸の接続性
第5章 大陸と海のフロンティア
第6章 二つのシナリオ
第3部 アフラシアの時代
第7章 汎地域主義の萌芽
第8章 イスラーム
第9章 「南」のコミュニケーション
終章 共同体を想像する
<内容>
人口動態の変化やそれに伴う産業構造の変化に注目して、これから100年先の世界を想像し、どのようにして行けばいいのかを考える本。「アフラシア」とは、これからの100年で人工的に、産業的に伸びていくアジアとアフリカのこと。他の本やネットに書いてあった通り、例えばネット環境は、今までの有線の時代は、インフラに金がかかるためアフリカなどはとても遅れていたが、無線の時代(wi-Fiの時代)は、インフラに金がかからないので、アフリカの若者は、日本以上にスマホなどを持っているし、これは通話よりもコンピュータとして使っているので、これからの数十年で、日本を簡単に追い抜いていくだろう。中国は袖にそこに注目していて、アフリカに多くの投資をしている。欧米は人口的に大きく後退していくので(日本も含めて)、世界経済の主流は「アフレシア」になる。著者は、そこを含めて「世界一体」を想定して、いろいろなことを考えている。言葉や思想、国の体制など。新書でその辺は簡単な記述に終わっているが、一国の覇権とか考えるよりも、世界一体の発展の方が絶対に地球の未来に優しいはずで、SDG´sとかを考える際にも役立つだろう。