あらすじ
恵は祖父が経営する田舎町の小さなパン屋「シュガーパン」で働くパン職人。理想の王子様との出会いを夢見ながら、美味しくてかわいい、人を幸せにできるパンを焼くことに心血を注いでいる。ある夜、苦手な運転の練習がてら車を走らせていたところ、人気のない山道でエンストを起こし、立ち往生してしまう。田舎の冬の夜は寒い。電池の切れたスマフォを眺めつつ、このままでは凍死……などと恐ろしい考えがよぎったところに、一台の車が止まってくれた。そこから降りてきたのは、暗がりでもわかる筋肉質な身体をした男性だった。切れ長の一重瞼ときりっとした眉。固く結ばれるのが似合う薄い唇。その猛々しい顔立ちは、恵の理想そのもの! しかもレスキューの到着を一緒に待ってくれた挙げ句、車の状態確認までしてくれて行動もまさに王子様! これはなんとしてもお近づきになりたい! と意気込む歩は……。
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優しいお話
パン屋さんと車のエンジニアのカップル。受けのパン屋さんはふわふわワンコの様に人懐こい性格で、攻めのエンジニアは東大卒の柔道家で高スペック。
障害らしい障害もなく、とんとん拍子に話が進んでいく。もう少し奥行きがあってもよかったかな?と思うくらい平和なお話。
2人とも仕事に対して真摯で、とても好青年。
甘くて優しいパンの味
タイトルがすべてのどこまでいっても角も毒もないやわらかいお話。
スパダリな攻めさまは真面目一辺倒、
対する受けは意外と積極的。ビッチまでは行かない。
このバランスがギリギリ程よい感じでした。受けが最低限の積極性がないとこの二人、最後まで行ったかあやしかったものなw
攻めからすると自分のしたいことにただ実直に生きてたら、寒い夜に最愛の人を拾った、みたいなどちらが運命の王子だったのかと思うようなミスリードも。