【感想・ネタバレ】巴里マカロンの謎のレビュー

あらすじ

「わたしたちはこれから、新しくオープンしたお店、パティスリー・コギ・アネックス・ルリコに行って新作マカロンを食べます」その店のティー&マカロンセットで注文できるマカロンは三種類。しかし小佐内さんの皿には、あるはずのない四つめのマカロンが乗っていた。誰がなぜ四つめのマカロンを置いたのか。それ以前に、四種の中で増えたマカロンはどれか。「ぼくが思うに、これは観察力が鍵になる」小鳩君は早速思考を巡らし始める……。心穏やかで無害で易きに流れる、誰にも迷惑をかけない小市民になるべく互恵関係を結んだあのふたりが帰ってきました! お待ちかねシリーズ十一年ぶりの新刊、四編収録の作品集登場。/【収録作】「巴里マカロンの謎」/「紐育チーズケーキの謎」/「伯林あげぱんの謎」/「花府シュークリームの謎」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

小佐内さんと小鳩くんは、今日も何かと小市民らしからぬ出来事に巻き込まれるらしい。今回の作品の大きな舞台は名古屋。日頃の高校生活とは打って変わって休日を利用して頭を使わなくてはいけない常悟郎の自信は健在だった。ただ常悟郎はだいぶ慎重な人間であると感じざるを得なかった。そこに探偵らしさというものが、頭を使うことによる解決が導かれるのはいうまでもないことであるが。特に伯林揚げぱんの話では顕著に慎重感が増し。そこが彼が嫌がられる過去と似ているのかもしれないと感じる。今回も非常に楽しませてもらった。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小市民シリーズの番外編ということで、時系列としては、「春期限定いちごタルト事件」と「夏期限定トロピカルパフェ事件」の間、小鳩くんと小山内さん高校1年生の2学期から3学期にかけての出来事が描かれていました。
収録は以下の4つ。

・巴里マカロンの謎
・紐育(ニューヨーク)チーズケーキの謎
・伯林(ベルリン)あげぱんの謎
・花府(フィレンツェ)シュークリームの謎

小山内さんのようにスイーツに特別な思い入れがあるわけでもなく、オシャレなスイーツに心ときめく女子でもありませんが、こうやって4つのタイトルを並べて文字で書くとなんとも可愛らしくて素敵で、おばさんも心が踊ってしまうってもんです。
もう待ちきれないという思いで、ワクワクしながら読み出しましたが、読んでいる間ももう楽しくて楽しくて、あっという間に読んでしまいました。短編集ではありますが、4つ(「あげぱん」はちょっと違うけれど)が人気パティシエ古城さんの娘、秋桜と関係しており、ゆるっとしたつながりを持って一つの物語となっていて、読み応えは充分でした。
人気パティシエの古城さんが主軸になっているのに、そういば本人は写真の描写があるだけで、登場することもなく、小鳩くんの古城さんに対する印象も良いわけではないのとは対照的に、瑠璃子さんが良い人そうでよかったな~と思いました。

特に小鳩くんは、番外編ということもあってか(?)、「小市民でいないと!」という自分への戒めを少しゆるめて、謎解きをこれでもかと楽しんでいる様子で、小市民シリーズファンとしても嬉しい限りでした。小山内さんにも、私がいつも抱く苦手意識が芽生えなかった・・・!
中でも、「伯林あげぱんの謎」はまさしく、日常のちょっとしたミステリーで、謎が解けたときの「あはは」と脱力して笑ってしまう感じがなんとも心地よい短編でした。

ところで、今回初めて「名古屋」など具体的な地名が出てきた気がしますが、これまで、この物語の舞台がどこかというはっきりした記述はありましたでしょうか?(←誰に聞いている)
いずれにせよ、「へー、舞台はそっちの方なのね」と認識した次第です。

何気にシリーズこれまでの中で一番好きな一冊になったかもしれません。
窃盗、誘拐、放火事件・・・・そんな事件解決も面白いですが、こういったほんわかミステリーもたまらなく面白い米澤さんは本当にすごい!!
ちょっと調べてみたらアニメになっていたそうです。アニメになるのも頷けます。そりゃ人気も出るでしょうよ。

あと、一冊でこのシリーズが終わってしまうのが淋しいですが、すぐに読み始めたいと思います。

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2026年01月27日

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ネタバレ

 前作から時系列を遡って、小鳩くんと小山内さんが高校1年生の時に起きた些細な謎解きが描かれる短編集。エラリー・クイーンの国名シリーズをもじって、小市民シリーズならではのスイーツと組み合わせたタイトルたちがとてもかわいく洒落ている。

 日常の謎を扱うのがシリーズのお決まりだが、正編と違って、より日常に根差した謎が提示されているのが特徴だと思う。
 マカロンの個数が増えたのは何故か。消えたCDは何処に隠されたのか。マスタード入りの揚げパンを食べたのは誰か。ある少女を陥れて停学に追い込んだのは何者か。
 それぞれのテーマは本当に些細ながらとても興味深く、謎解きの面白さへとどんどん引き込まれてページを捲ってしまう。
 小鳩くんの一人称視点で語られる小気味良い地の文が読んでいて楽しいのも相変わらずで、彼の知り得た情報が読者に全て開示されて一緒に謎解きが出来る本格ミステリ具合もこれまた相変わらず優れていた。そして相変わらず全ての謎を解けなかったのが誠に残念だ。但し「伯林あげぱんの謎」に関してはいいセンまで行ったのでとても嬉しかった。

 ひとつひとつの短編の謎も秀でているが、連作短編集としての仕組みも、最終話のオチとして効いているのが良い。いつもならどんでん返しとなるが、今回は番外編なだけにほっこりさせられるラストなのが良い。

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2025年12月21日

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ネタバレ

話も面白いが、地の部分が面白いので時々クスッとなりながら読める。
秋までを読んでから本作を読んだため、新聞部が出てくるのがなにか嬉しく、特に伯林あげぱんの話が好きだった。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

各章のタイトルが都市と謎ということは、有栖川有栖先生の国名シリーズのオマージュなのでしょうか?最初、巴里(パリ)って読めなかった(泣)
相変わらずの小鳩くんの淡々としたかんじがよい。時々心の声で毒づいているのも好きです。
料理の説明がそのままトリックになってておしゃれ。あげぱんのロシアンルーレットでもおしゃれ。さらに伏線回収も綺麗でおしゃれ。おしゃれなんですが、気取っているかんじも一切なく、綺麗な文章を書かれる米澤穂信先生が大好きです!
表紙めっちゃかわいいのに、文章は結構ビターなかんじも多くて、かわいい表紙に惹かれて読んだ読者を驚かせる仕組みなのかな?まどマギ的な?(笑)

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2025年11月25日

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ネタバレ

前作に引き続き安定した面白さがあります。

ただ今までのものとは異なり、短編集の集まりといった形となっており、ひとつひとつ完結しているため、気軽に読める感じとなっています。

また自分は比較的シリーズを続けて読んでいるため、少し今までとは全体的に雰囲気が少し変わっている気がします。(10年ぶりぐらいの新作とのこと。)

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2025年09月14日

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ネタバレ

短編4つ。
1年生の秋~冬のお話。まだ2人が互恵関係にある頃だな。
2人のやり取りが楽しい。小佐内さんのスイーツへの想いがいろいろ楽しめた。
ベルリーナー・プファ・・・最後にまた出てきたな。
大丈夫、今度は美味しいはずだから!

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2025年05月01日

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ネタバレ

頼んでもないマカロンが皿に乗ってたら楽しく推理なんか始めないでしょ笑。ほぼ名古屋が舞台で、千種、八事などゆかりのある地名が頻出。県民ならではで楽しめたと思います。JRのボックスシート嫌です。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

春夏秋冬の本編とは直接関わりがない
日常の謎のお話が短編4作で描かれています。

時系列的には
春→夏→秋→短編→冬の順番だけど
本編が面白すぎて短編を挟む余裕がなく
本編を読み切ってからこちらに手を出したけど
違和感なく本編、短編も楽しめました!

後輩の秋桜ちゃんを可愛がるちょっとお姉さんな小山内さん!可愛いですね〜✨

マカロンが増えたり、あげぱんが減ったり、忙しいな、と思いながら読んでました 笑

タバスコ入りあげぱんを食べた場合の推理について真剣に考えている皆の描写が面白い。

CDの謎は科学、雑学的な要素が強く
新たな知識を得られたお話でした。

最後のお話は人の嫌な部分をねっとり味わう系だなと思って読んでましたが、最終的に瑠璃子さんと秋桜ちゃんの距離が少し近づいてほっこりした描写で終わったので満足です。


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2025年12月25日

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