【感想・ネタバレ】やめるときも、すこやかなるときものレビュー

あらすじ

大切な人の死を忘れられない男と、恋の仕方を知らない女。欠けた心を抱えたふたりが出会い、お互いを知らないまま、少しずつ歩み寄っていく道のり。変化し続ける人生のなかで、他者と共に生きることの温かみに触れる長編小説。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶり純愛本。主人公・壱晴は高校時に恋愛し、大学受験前、彼女が交通事故で亡くなる。それから12月になると声が出なくなる。壱晴は家具職人となり結婚式で知り合った女性と一夜を共にする。数日後、仕事相手として壱晴の前に現れたのがその女性・桜子だった。この作品は、不器用ながら惹かれあう壱晴と桜子の対比が面白い。また、壱晴の悲しい過去のカタルシスがメインのテーマで、どう過去を清算するか?ラストの壱晴VS.桜子の父、桜子VS.桜子の父に全て集約された。予定調和を感じたが、2人のパワーが過去からの脱却に成功した!⑤

0
2024年08月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラマのような展開だが、主人公の打算的・人間的な部分もあり、どこかリアリティのある作品だと感じた。
人の想いや願いが人と人とを繋げるんだなと改めて学んだ。最後の真織はずるい!

0
2024年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

解説にも書かれていたが、最初から最後まで「純愛小説」だった。
どこかで、落とし穴や、読者への裏切りがあるのかと心配(期待?)しながら読んだけど、そのままテレビドラマになりそうなキレイな恋愛ものだったな。
読んでスカッとしたい、気分よくなりたい、という時にお勧めだ。

0
2024年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

このご本は結婚する前にみんな読んだほうがいい。
でも結婚してるかたにも読んでほしい。。
わたしは本って経験不足なところや考えの至らないところを補填してくれるものだと感じているんだけど、このご本はまさにそう。
結婚ってこんなに大変なことで、こんなに責任のあることなんだな、って考えの至らないところに気づかせてくれて、結婚してくれた旦那さんに感謝の気持ちと愛おしい気持ちがさらに強くなった。

最初は気軽な気持ちでしたらいいよ結婚みたいにさ、って結婚を軽く見てた壱晴が変わっていく様が印象的だった。
真織の話の部分を読んでる時、壱晴はこんなに真織に心が囚われているのに、これから壱晴と桜子はどうなってしまうんだろうと終盤までずっとハラハラした。

桜子が壱晴にこだわる理由はわかったけれど、
壱晴が桜子にこだわる理由がわからなかったので
これから解説とみなさんの感想を読むのを楽しみにしています!

0
2023年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

桜子が壱晴に惹かれた理由はなんとなくわかるが、壱晴が桜子のどこに惹かれたのかイマイチよくわからなかった。やっぱりどこか桜子に真織を重ねているようにしか思えなかった。真織を忘れるための桜子みたいだなと思った。最後はいい感じで終わったけれど、桜子の家が心配だった。父親も桜子のことが大好きなのかも知れないが暴力をするし、母親は今度は妹に頼って暮らすつもり。妹が疲れ切ってしまいそうだと思った。

0
2025年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

丁寧なストーリー構成に好感が持てた。
ベッドで桜子さんの身体のサイズを測っていたシーンから桜子の椅子に桜子さんが座るまで、他人事ながら愛着を感じる、人間味の溢れた素敵な物語だなと思った。
桜子さんが壱晴さんを好きになる気持ちは分かったけど、壱晴さんが桜子さんを大事にしようと決めた時の気持ちがよく分からなかった。
性的接触の描写がなくなっていて感じたが、作者は人間の弱さをよく理解している人間好きな人なのかもしれない。

0
2025年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2024

本屋をぐるぐる徘徊して、ときめいた本の1冊。初めてこの著者の本を読んだけど、読みやすかった。内容はなんだかお父さんが暴力を振るう描写が多くて少しげんなり、、あとは土下座の安売り感、なんだかあまり読んでて気持ち良いものではなかった。

相手の中に忘れられない人がいる場合、それを越える人に出会わないと物事が進んでいかないよねえ〜。ふーー、恋愛って難しいねえ。

0
2024年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。
出てくる人たちそれぞれに思惑がちらつくのがリアリティあった。でも壱晴さんも桜子さんも、早い段階からお互いを大切な人だと思ってるのは、あれ?いつの間にそんな感じになったんだろうと、追いつけない感じは少しあった。
全体的に話の流れが早くて読みやすく、苦しい出来事もあったけど、最終的には素敵な恋愛小説だった。
師匠と壱晴さんの造る椅子に座ってみたい。

0
2024年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公二人の視点がから物語がすすんでいく構成。それぞれの過去や心情が読んでいくにつれてわかってきて、感情移入できる。自分的には桜子の方には共感できるところがあり、涙した。壱晴の方は、さすがに気持ちを想像することしかできないものの、大変なものを背負いながら、その切ないトラウマ経験の元となった人と似たような女性にまた惹かれていく、この男性の運命と、その人との結婚を決意することによって、過去と罪悪感と精神のカタルシスを得るという、ハッピーエンドな物語。これからの二人には、明るく幸せな未来があるはず!

0
2024年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

彼氏がいない女友達とうまく付き合うのが難しい感じがうまく出ていると思った。人生それだけじゃないのに、恋愛も結婚も「する人」がマジョリティだからみんなの当たり前になってしまっていて、自分のペースでって思うことは難しい…。
壱晴の女友達は、理由はなんであれ不倫はどうなのかと思う。友達が不倫をしていたらまずは諌める人間でありたい。
桜子について、心的外傷の理由を知りたいって思っていたのは自分なのに、いざ打ち明けられたら無理なのは身勝手すぎる。それを受けて壱晴が、2人で松江に行こう!ってなったのにもびっくり。
最終的にはハッピーエンドに落ち着いたけど、もうこの世にいない人と競うことはできないから、壱晴は真織と桜子は完全に別の存在として扱わないといけないし、桜子は壱晴の中に真織が存在し続けることを受け入れないといけない。自分だけが愛されることは永遠にないと知った上で一緒に生きていくことは、想像するだけでもとてもつらい。私は耐えられそうにない…。
恋愛って本当につらい。でもつらくない恋愛は、相手のことに別に興味がないような関係は、恋愛とは言わないんだよな…。
p430
結婚ってこういうものかとふと思う。誰かにとって大事な誰かを、誰かに大事にしてほしいと思う気持ち。
捻くれたことを言ってきたけど、人が結婚して家族になることは奇跡のようなことだと思う。

0
2024年01月10日

「小説」ランキング