あらすじ
加茂北高校音楽科に転入した岬洋介は、その卓越したピアノ演奏でたちまちクラスの面々を魅了する。しかしその才能は羨望と妬みをも集め、クラスメイトの岩倉にいじめられていた岬は、岩倉が他殺体で見つかったことで殺人の容疑をかけられる。憎悪を向けられる岬は自らの嫌疑を晴らすため、級友の鷹村とともに“最初の事件”に立ち向かう。その最中、岬のピアニスト人生を左右する悲運が……。
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Posted by ブクログ
読みやすかった!
殺人の疑いをかけられて以降の
岬くんへの当たりの強さは仄暗かったけど、
みんな高校生だもんね...
事件の真相がわかるのが
終盤も終盤だったから
あれ?解決するよね?状態だった
Posted by ブクログ
「才能」が織りなす人間関係。
特に高校生というまだ未熟な年柄だからこその嫉妬心や歪んだ正義感、集団圧力etc。
ミステリー小説の面よりも青春内でのいわば当たり前を真正面から捉える作品であると思いました。
Posted by ブクログ
前作のショパンコンクールの結果と、パキスタンの大統領が発した緊急声明のニュースを見た主人公が、かつての級友岬洋介との出会いを回想するところから物語は始まる。
今回の主人公は、岬の友達、鷹村亮。
音楽科のある高校に通う高校生。
岬は、ぬるま湯に浸かっているような音楽科の級友たちに、圧倒的な才能の差を見せつけたことでクラスから浮いてしまう。
音楽が好きだからといって、才能のない者が無理やり音楽で身を立てることが果たして幸せなのか?
天才と凡人の差が、主題。
そして最後の1行まで至って、この小説が私小説に類するものなのか?ということと、主人公なのに一貫して話者にならないこのシリーズの描き方にも合点がいった。
……わけだが、作者のプロフィールを調べたら、本人は特に音楽への造形が深いわけではなく、音楽教育を受けてもいなかった。
なのにどのようにしてあの音楽描写を生み出しているのか……?
幼少期にピアノくらいは習っているのかもしれないが、にしたって???
私小説仕立ての部分も含めて、全て作者によるフィクションだったというわけか。
あと、シリーズの特徴として、実在の事件・天災と絡める方向なんだろうか?
(最初の2作にはそんなのはなかったが)
Posted by ブクログ
岬洋介のエピソード0的なお話で面白かった。先に『合唱』、『もういちどベートーヴェン』を読んでからこれを読んだため、ここがこう繋がるのかと考えながら読めて良かった。将来への不安、突発性難聴との付き合い方など完璧に見える岬洋介にも大きな試練を乗り越えてきていたというのもわかる作品だった。