あらすじ
秋の演奏会を控え、第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励む。しかし完全密室で保管される、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれた。彼らの身にも不可解な事件が次々と起こり……。ラフマニノフの名曲とともに明かされる驚愕の真実!美しい音楽描写と緻密なトリックが奇跡的に融合した人気の音楽ミステリー。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
岬先生、、好きです!
また岬先生と晶が二人で演奏する姿、、
描写に胸が高鳴りました。少しの間ですが、音楽をしていた私にとっても仲間同士の描写には胸をうたれる部分がありました。
最後は切ないような、これから先の未来にいくようなそんな気持ちになりました。
またシリーズで読もうと思います!
Posted by ブクログ
「さよならドビュッシー』を読んだあと、これを読むまでかなりかかってしまった。
前作と同様、まるで音楽が聴こえてくるような表現なんだが、肝心の曲を全然覚えてないので、そう描かれても全然頭の中に曲が流れない……。
そして、毎回主人公が犯人かと思いきや最後にどんでん返しが!
切ないけど、とりあえず主人公は犯人でなくて良かった。
けど、「その後どうなった」がやはり描かれておらず、気になる。
Posted by ブクログ
さよならドビュッシーで岬先生のジェントルマンを堪能していたので、今作で岬先生の講師姿を垣間見ることができて幸せでした。できた男すぎる。。。
黒幕に心はなかったのか…??涙 それだけが悔やまれる。でも、心がない人に人の心を動かす演奏ができるだろうか…なんだかその先も知りたくなってしまいました。
Posted by ブクログ
・「病んだり疲れた人には特効薬だろうけどね。あの演奏には常習性がある。聴けば聴くほどまた聴きたくなる。あのピアノを聴くためなら地球の裏側まで追っかけたくなる」
さよならドビュッシー程のどんでん返しはなかったけどピアノの神、柘植彰良が病気でもうピアノが引けない。そしてその娘、初音も同じ病気で父の病気が世間に知れることを恐れストラディバリウス(チェロ)を盗み、父親のピアノさえも壊した。
晶が初音さんに優しい理由が晶の父親も柘植彰良ってところはいらなかったかな。わたしは純粋な恋心であって欲しかった。
わたしのいちばんのびっくりは岬先生も難聴という病を抱えている。次回作も楽しめそう。
Posted by ブクログ
前作、「さよなら、ドビュッシー」を読んで、どうシリーズなのか気になったが、岬先生シリーズなのね!
今回も音楽表現が楽しかった!
終わりが不完全燃焼感があったけど、まあいいのか!
Posted by ブクログ
前作に引き続いて、音楽をめぐる話としても、ミステリーとしてもとても面白く、岬先生がかっこいい。でも、これもまた前作と同様だが、ちょっと動機と事件の大きさが噛み合わない感じが個人的には気になった。ネタバラシでものすごくスッキリするかというと微妙なラインなのが、自分の好みとは少しズレてるんだろうなと思う。とはいえ、ちゃんと面白いのでシリーズとして読み続けたいとは思う。
Posted by ブクログ
岬洋介シリーズ、本書は音楽家の心情を前面に
押して犯行の必然性と犯人の抜き差しならない
動機を音楽の調べに載せて語っている
探偵役の岬洋介は主人公の自己犠牲精神に憑り
つかれ膠着した行動を軽やかに諫め解きほぐす
推理小説らしからぬ「犯人を追い詰める」より
「演奏を濃密に文字で書き綴る」ことに重きを
置いた作品、戸惑いつつも探偵の呆気ない解決
の手際の良さに拍子抜けをしてしまう