あらすじ
祖父と従姉妹とともに火事に遭い、全身大火傷の大怪我を負いながらも、ピアニストになることを誓う遥。コンクール優勝を目指して猛レッスンに励むが、不吉な出来事が次々と起こり、ついに殺人事件まで発生する……。ドビュッシーの調べも美しい、第8回『このミス』大賞・大賞受賞作。
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Posted by ブクログ
不吉なことの連続の小説。遥は、火傷を追い、ピアノを諦めるしかないところまで、追い込まれるが、なんとか立て直して、ピアノと向き合う。
母親の悦子も亡くなってしまう。
岬洋介が、実は突発性難聴を患っており、遥は最初は欠陥などどこにも見当たらない雲の上の人だと考えていたが、地べたを這いずるような思いで生きていたことを実感させられる
、と色々なことを考えさせられていたが、ラストで物語の世界が一変してしまう。実は、母親の悦子を殺していたのは、主人公であり、主人公は、香月遥ではなく、片桐ルシアであったのだ。
今まで、遥を演じてきていたルシアではあったが、母親との階段の上で会話をする場面において、自分の正体がばれてしまい、母親を突き落としてしまう。
片桐ルシアは、香月遥としての人生を終わらせ、片桐ルシアとして、審判を受けることになるが、いつかまた、ピアノを弾けることができるところになぞらえて、さよならドビュッシーというのは、美しい。
Posted by ブクログ
すごく面白かった!お爺ちゃんが本当に素敵でわたしも大好きになった。主人公(ルシア)は悪者なのかと言われたら、なんとも言えないと思ってしまった。目の前で大切な2人が燃えていく姿を見て、自分も大火傷を負って、心身共に辛いのに、悪気はないにしろ追い討ちをかけるように人違いされてしまって…。物語の初めの方にあった左手のくだりとか、お爺ちゃんの言葉とか、たくさんの伏線に思わず声をだして驚いてしまった。主人公のその後には触れられていなかったけど、なんだか想像してしまった。いい未来ではなさそうだなと…
Posted by ブクログ
え、そういうこと?!と思わず最後に笑ってしまった。
中山七里さんの本はいくつか読んでいて、最近そのどんでん返し感にも慣れてきたと思ったけど。
最後にまたドンで返しされて、笑ってしまった。
途中音楽の話に、共感したり、メロディが浮かぶ一方で、その描写の長さに少し疲れてしまってたけど、最後まで読んでよかった。
追記
他の方の感想で、最初にオチが分かった。みたいな感想があって驚き。どこで分かったんだ?!笑
オーディブルで聴いてたせい?見落とした?
気になる。
Posted by ブクログ
面白かった。
次が気になる小説。
不自由なく生活していた15歳の女の子が、
祖父と従妹で火災に巻き込まれ、大やけどおってしまう。
その苦境の中、ピアニストを目指して頑張るが、
殺人事件に巻き込まれる。
ピアニストを目指す再起の物語と思いきや、
特異状況下での推理小説にびっくり。
身体障害を超越する物語かとおもいきや、
最後はどんでん返し。
物語はかなりおもしろかったんだけど、後味が悪かった。
最後は花さかせる物語が好きだから。
Posted by ブクログ
「このミス」の大賞受賞作ですが、一言でミステリーとは言えない作品だと思いました。音楽の知識やピアニストになるための激しいレッスンの描写に圧倒されます。全身大火傷の状態から、みんなの想いを背負いピアニストになるために必死で努力する姿には頭が下がります。岬先生のピアノの指導力と卓越した推理力に脱帽です。物語の結びで用いられるタイトルの表現に切なさがこもっていました。遥として過ごさざるを得なかったルシアが、自分として生きられるピアノの世界はどんなにか自由なものだったかと思うと切なくなりました。
Posted by ブクログ
(オーディブル)
・クラッシック音楽がテーマの少女の成長譚かと思いきや全然ミステリーだった。ミステリー初心者なので大どんでん返しにちゃんとびっくりさせられた。きっとミステリーを嗜む方には分かりやすい筋道だったんだろうな~と読後に思うなど。
・楽器を演奏していて指が重くなってくる感覚を思い出した。演奏や音楽の描写が好きだった。
・前情報一切なしで読み始めたので、読後に岬洋介シリーズの一作目であることを知った。上記「思いきや」の部分の少女が悲劇に遭いながらも逆境を乗り越える・精神的にも成長するというストーリーの大枠もある程度楽しめた。しかし岬というキャラクターがやりたい放題てんこ盛りの設定なので、今後シリーズを純粋に楽しめるかと言われると微妙かも。サブキャラ・憧れのお兄さん・探偵役としてはいいかもな~と思ったが、メインに据えられるとちょっと脂っこいというか。もう一作続きを読んでみようかと思う。