あらすじ
祖父と従姉妹とともに火事に遭い、全身大火傷の大怪我を負いながらも、ピアニストになることを誓う遥。コンクール優勝を目指して猛レッスンに励むが、不吉な出来事が次々と起こり、ついに殺人事件まで発生する……。ドビュッシーの調べも美しい、第8回『このミス』大賞・大賞受賞作。
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Posted by ブクログ
ずっと気になっていた本。
事前情報を仕入れずに読んだのであまりの過酷さに衝撃を受けた。リバビリの様子、周囲の無理解、その中で岬先生は読み手である自分にとっても救いで、持病を知った時は同じように愕然とした。
犯人もラストも思いもしない展開だったため、本当にびっくりした。それを知ってから物語を振り返ると更に過酷な日々で、肉親を亡くした辛さがわかるからこそ遥の両親のことを思って遥になり切ろうとしていたのにキッツい誤解をされていて本当にやり切れないなと思った。音楽での自己表現が唯一の救いで、だからこそより一層、鬼気迫るまでに没頭していったように感じた。
Posted by ブクログ
中学時代に大好きだった本を約10年ぶりに。
1年ほど前、私の好きな本として付き合う前の彼氏に紹介したらすぐに読んで感想文を送ってくれた。今回は反対に私が再読をすすめられて手に取った。
中山七里さんの本はこの「さよならドビュッシー」をきっかけにほとんど読むほど大好きだったが、やはり何度読んでも面白い。
ミステリー×音楽×青春劇という要素は、クラシックになじみのある私的には最高の組み合わせだった!
>印象的な点
岬洋介はピアノ演奏をハードとソフトの両面から構成されると構造的に教えているのが面白かった。ソフト面では、演奏者が作曲者・作曲背景・時代をどれだけ理解しているかという“解釈力”が大切になると語っていたが、この部分が特に印象的。最近、何かを経験・体験・するときにはその背景知識を持つことで体験の価値を最大化できることを話したり実感することがあり、似たようなことを言っているのではと思った。
>心に残った文章
・人は、ここまで強くなれるのだ。どんなに絶望しても、どんなに心が折れても、諦めさえしなければ灰の中きら不死鳥が甦るようにまた雄々しく立ち上がることができるのだ。限られたものだけではなく、全ての生きる者の中にその力は宿っているのだ。
Posted by ブクログ
ピアノを弾きたくなった。
有名なクラシック音楽は題名をきいたらメロディ浮かぶといいなあと思った。
イスラムの癖とか首を傾げる癖とか良い伏線だった。火傷は想像するだけで痛いし顔面を再現できるものなのか。。(フィクションだからいいけど!)
それにしても入れ替わりに家族が気づかなすぎだろ!とは思った。
演奏の描写すごい。何小節目かってそんなに把握してるものなの?
Posted by ブクログ
伏線回収が面白かった。
ミステリとしてだけでなく、1人?の少女の成長が記されたスポコンのような内容だった。
物語終盤の主人公は、事故にあった当初の少女とは様子が違っていた。
自分の火傷を負荷とも思わず、特別な見世物にする周囲にもかまわず、自身の技術、音楽を世間に知らせるただ一点に注力していた。その変化がかっこよかった。
Posted by ブクログ
青春スポコンピアノミステリー小説
賞賛と興奮は一時で治るが、
嫉妬と冷笑はいつまでも持続する。
◯スポコンモノとしてエンタメとしておもろい
◯ラストの一文でタイトル回収の気持ち良さ
◯縁遠い音楽の世界の話が新鮮。
奏法や、表現についてのロジック、
わかりやすく言語化されて普通に感心。
◯昔カタギの祖父、仏頂面の医師、万能の教師。
優秀が過ぎるキャラ多いが、全員、超魅力的。
◯臨場感ある演奏描写と奏者の内面描写たち
スポコンものの疾走感、爽快感ある演出たち
◯教師の音楽への異常な愛情
冒頭から感じる静かなサイコ感たちが、
ラストで爆発。清々しい偏愛。正論。
●ミステリー要素、いる?
刑事の話は長いし、叔父と父もどうでも良くない?
もっとピアノを長く深く読みたい
●ルシア、バレバレ?
キャラ立ちすごいいわりに冒頭からいなくなるし、
何かしらの何か、としか思えない。
●首とか、左手とか、冒頭からノイズ、、、
●悪役モブキャラが全ダサで、全弱い
子悪党たち罵詈雑言がダサ古過ぎる
昭和中期のわたる世間かと、、、
自然に読み手が共感、投影できる人間描写だったら
健常者の悪意についても色々掘れたのでは?
●主人公目線の話で、主人公が信頼できない語手。
これはもう、法律で禁止した方が良いのでは?
第三者目線のするとか、書いたモノにするとか?