あらすじ
小学三年生のぼくのクラスでは、マキが女王として君臨し、スクール・カーストの頂点に立っていた。しかし、東京からやってきた美しい転校生・エリカの出現で、教室内のパワーバランスは崩れ、クラスメイトたちを巻き込んだ激しい権力闘争が始まった。そして夏祭りの日、ぼくたちにとって忘れられないような事件が起こる――。伏線が張りめぐらされた、少女たちの残酷で切ない学園ミステリー。
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Posted by ブクログ
面白かった!
あだ名と本名、性別入れ替わり、時間軸の違い、全部面白かった!騙された!
し、残酷な結末なのも良かった!
騙されてる最中の時はエリカが大学生と夜遊びして監禁されただけとかだる…って思ったけど全然勘違いだった!!
Posted by ブクログ
小学生たちの今でも続く罪と呪縛の物語。まさかオッサンとメグの性別が逆だとは思わなかったけれど、どちらも性別は描かれていなかったため、上手いなあと思った。子供というのは純粋で、それでいて恐ろしいものと思わせる作品だった。
Posted by ブクログ
見事に騙されました。
子供目線と教師目線の時間軸が違うのは
教師目線の話はなんだったんだろうとなりましたが。あとメグが男性はまだ叙述トリックとして成り立つ気がしますがオッサンが僕っ子なのは少し無理があるような…
しかし全体的に感情の表現がリアルで生々しくて好きです。でも少し難しかったです
Posted by ブクログ
小学校のスクールカーストが発端となる女子のトップ層同士の争いから起こる悲劇、そして担任の視点で描かれる女子の失踪事件、それから明かされる真相という、積み重なった謎が一気に解き明かされるのが面白かった反面、主犯の動機に感情移入出来なかった。正直他の生徒もだけど主人公が一番法的にも社会的にも重く罰せられるべきだろう、当時小学生だったとはいえ…そこがスッキリしなかった。
Posted by ブクログ
第1章では、この話しはどうゴールするんだろうかと考えながら、小学生なのにすでにこんな人間関係で苦労しないといけないとか可哀想に、と思ってたら最後は残酷な終わり方で。2章はその担任視点の話しかと思いきや、所々で違和感を感じつつ、ライター(ジッポ)の所で疑惑に変わり、コージーでもしかして!?と思わされながら3章に行き、確信を得つつ、最初に歌ってた歌がそんな所で使われ、よくみんな大人になるまで、同窓会を開くまで、誰1人欠けることなく生きてきたな、と思った。誰かしら精神病んでもおかしくない事件だったのに、子供ゆえなのか。よく出来てましたね!
イヤミス好きとしては久しぶりにヒットした作品だった。全部分かった上でもう1回初めから読みたくなりました。
他の降田天さんの作品も読んでみたくなりました。
Posted by ブクログ
子どもたちが怖すぎる…。ミスリードにはしっかりひっかかりました。一部と二部の間、20年の経過があるとは。確かになんかみんなキャラ変わりすぎじゃない?マキちゃんこんなだっけ?主人公も…ていう違和感は随所に散りばめられていた。一部は苗字が愛称の子が多い。襟川でエリカか…ちょっと無理があるような気も…(笑)あとオッサンが僕っ子だったって真相はちょっと雑な気もするけど…(笑)スラスラ最後まで読めて、楽しめました。
マキが覚醒してからは清々しくて好きだったので死んじゃって残念。罪を隠しながらも穏やかに暮らしている二人の平穏がこのまま続きますように。
Posted by ブクログ
ぼくの目線で始まるクラスの女子のいじめやオタマジャクシのくだりはとてもリアルでぞくっとした。ふと自分の小学校時代を思い出す。最後にネタあかしが次から次へとあっててんこ盛りな感じ。性別までだまされていたのは驚いた!
ただ、他のレビューにもあるとおり、あだ名が覚えきれず何回も読み返してしまった。
Posted by ブクログ
結構面白い、小学校スクールカーストミステリー。
三部で描かれる。どんでん返しなのでネタバレ注意。
・第一部は小学生のオッサンというぼく視点で描かれる。有能なのでカーストの外にいる。マキというカーストトップのクラスにエリカという東京からの転校生がやってきてカースト一位を奪い合う。
その波乱で2人とも死ぬ。
・第二部は先生視点…かと思いきや、実はオッサンの未来で先生になっている。しかもオッサンは女の子でメグが男の子だった。エリカの失踪事件が起こり、第一部を先生視点で描いているのかな?と思わせといて、実は違った別の事件という。
・第三部は真相解明。第一部の事件を解明する。小学校同級生全員で2人を殺害した話。