あらすじ
坂本恵、37歳、独身。長年付き合った彼氏からも結婚を目前にして別れを告げられ、無味乾燥な日々を送っていた。友人たちは夫と子どもと幸せな家庭を築いているのに、自分は不倫相手に振り回され、頼りになる人すらいない……他人と比べ、不満ばかりを募らせていた恵だったが、ある日、幸せになれるという噂のスピリチュアルのセミナーに参加することに。しかしそれは、人生崩壊への、這い上がれない底なし沼の入り口だった―――。【恋するソワレ+】
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こんな異常な「宿題」を実行させようとする先生のサイコパスっぷりがとても恐ろしいですが、従ってしまう信者もいるという事実を広めることで、未来の被害者を減らすことにもなると思いました。
大切なもの
私生活に絶望し周りの人間を憎むアラフォー女性がスピリチュアルにはまるさまを描いたお話の第六話。
お茶会でほかの参加者にばかにされた恵はその場を逃げ出す。
声をかけてきた適当な相手とホテルに行くが途中で逃げ出し再び先生のもとへ行っていた。
生い立ちも含めて吐き出す恵を抱きしめる先生は彼女をとっておきの場所に連れて行こうとする。
しかしすぐに行くのではなく恵に書かせた大切な三つの物を彼女が捨てたらオッケーと言った。
それは恋愛、仕事、兄というものだった。
大切だからこそどれも手放したくない恵。
しかしそれを捨てなければ先生はとっておきの場所に連れてってくれないという。
彼との思い出を回想する恵はその後先生に過去婚約者との間に子供がいたが相手の浮気によって流産したことを告白。
そんな彼女の持っていたエコー写真に対して先生はナイフを突き立てる。
そして恵にもそれをやらせるのだった。
めった刺しにしたことで恋愛を手放した恵はすっきりするのだった。
大切なことを書かせてからそれを手放させるそのやり方の汚さにいやな気分になった。