あらすじ
伝説の男がついにすべてを語った!
自民党のプリンスはなぜ逮捕されたのか。
戦後生まれ初の閣僚で、自民党最盛期の建設族のプリンス、そして田中角栄最後の愛弟子であった男は、ゼネコン汚職で逮捕され、刑務所へと送られる。
しかし、そこから新たな伝説が始まった。
検察の取調べに完全黙秘を貫き、検事をして「男の中の男」と言わしめた男は、出所後も当選を重ね、初当選から現在まで14戦無敗。そして、安倍一強の政界を揺るがす仕掛けを次ぐ次と繰り出している。
中村喜四郎
30年の沈黙を破って語られた驚愕の事実とは。
角栄の素顔、ゼネコン汚職の真相、自民党分裂で小沢が果した役割……昭和から平成にかけて激震した政界の裏事情。さらに日本だけでなく、トランプを生んだアメリカにもわたり、「選挙に勝つ」ことの意味を掘り下げる。
この男から目が離せない!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
選挙ライターの畠山理仁さんがとにかく面白い!ってたびたび言ってたのでついに購入。結果その通りですごい面白かった笑
中村喜四郎自体がすごいのはもちろんだけど、親族や友人知人総出で手伝う選挙活動の描写がほんと凄くて。こんな風に自分の周りで熱心に声かけてきてくれる政治家おったらそりゃ好きになっちゃうわ、と思いました。そして息子の中村はやとさんのXを即フォローしました、面白い投稿で選挙区民じゃないけど応援しております笑
好きな部分は喜四郎さんの常人と思えないエピソードの数々。真冬で手の感覚がなくなってもすぐに握手できるようにバイクで手袋つけないとか、逮捕された後も検察にマジで一言も喋らないで無言を貫くとか、捕まった契機になったホテルなのに事件後も気にせず使うとか、、、色々ふつーじゃねぇおじさん過ぎて笑笑笑、もはや漫画にしてほしい。
小泉元首相とかYKKとか当時の政治家の名前もいっぱい出てきて勉強になりました、やっぱ議員になる人はとんでもない人間力なんだなーと思いました。とにかく面白かったです!おすすめ!
Posted by ブクログ
【誰にも聞かれていない場所で演説を続けられるようになって、ようやく一人前なんですよ】(文中より引用)
「選挙の鬼」として落選知らずに14戦無敗を重ねてきた中村喜四郎。ゼネコン汚職で塀の向こう側に落ちる経験を持ちながら、なぜ有権者は彼に一票を投じ続けるのか。一人の荒武者を通して政治や選挙の意義を問い直したノンフィクションです。著者は、『小泉純一郎独白』などで知られるライターの常井健一。
中村氏の懐に潜り込んだ時点で面白くなることを運命づけられたのではないかと思えるほどに充実の一冊。各書評などから高評価が漏れ伝わってきていたのですが、まさかここまで興味深く、そして読ませる内容だったとは。戦国モノの大河ドラマを観ているような気持ちにもなれる名著かと。
ドッグイヤー箇所がとても多かったです☆5つ
Posted by ブクログ
こんな風な内容とは思わず、驚いた。
住民が何を考え、求めているのか。
それを把握すること。
ただ思う。志が高く、かつ耳を傾けることはできよう。
リベラルと呼ばれる陣営でも。
Posted by ブクログ
政治家の贈賄事件の裏は怖い.そういう闇の部分に触れながら中村喜四郎の心情に寄り添った政治家のとしての人生の足跡.最後に妻子のことに少し触れていたが,そういうところもいいと思った.
Posted by ブクログ
政治改革、という言葉が政界の渦のなかの中心だった頃、「中村喜四郎」を知りました。
満場一致で逮捕許諾請求が可決され、週刊誌には性的趣味をあざ笑うかのような写真が掲載されました。
古い政治のやり方から決別するために必要だったかのように、逮捕され、普通なら政治の世界に留まることなどできないような流れがありました。
でも、中村さんは選挙のたびに勝ち続け、選挙速報のたびに、「あれ?まだ議員なんだ、へぇ」と思うばかりでした。
本当は、一人ひとりとつながって、一人ひとりから応援され続けてきた記録がそこにあったことを、この本を読むまで知りませんでした。
中村さんを応援する方、そして、その中心で、自分自身のことばを語り続け、バイクに乗り続けてきた中村さん。
どちらも、素晴らしい姿だと思います。
中村さんが、本当の意味での、田中角栄さんの継承者だと感じさせられます。
数字をきっちり最後まで話す口ぶりも、ゆったりと、語りかけていく演説の語り口も、まっすぐ立って自身が描く未来を語る姿も、似ていると思います。
こういうひとに政治の中心近くにいてほしいと願いますが、そうなっていないのは、本当に残念なことだと思います。
Posted by ブクログ
とにかく面白い。自民党という組織の内情を知れるだけではなく、日本の政治史を極めて特殊な視点から俯瞰できる点が。
本書は1976年の初当選から、14期連続で選挙に勝ち続けている茨城県選出の議員である中村喜四郎の評伝である。自民党の若きホープとして若くして建設大臣に任命されるが、自民党の派閥争いの中でゼネコン汚職に巻き込まれ逮捕。しかしながら、完全黙秘を貫き検察を慌てさせ、有罪が確定して”ムショ帰り”となった後も選挙を勝ち続けて今に至る。
何が彼をそうさせるのか、14期連続という”選挙の鬼”の当選の秘訣とは何か、それらが本書では十分に語られている。政治になんて興味がなくても、一人の人間の生きざまとして彼の存在を知ることは必ず何か得るものがある。
Posted by ブクログ
何のために政治家をやっているのか
なぜ選挙に強いのか
よくわからない
でも面白い
様々な勢力と手を結び自民党候補に圧勝
まるで真田家の物語みたいじゃないか
組織論めいたことも言えるだろうが
著者もやはりよくわからないと言っている
何かの役に立つ本ではないと思う
なので−1
でも戦国武将になんで戦国武将やってるのと
言うのと同じ野暮だ
なんだかやたら選挙に強い政治家がいた
それでいいじゃないと思う
Posted by ブクログ
小泉さんと小澤さんが手を結び「反原発」で政権を揺する
「連合」を斬り、「無党派」を取り込むべきと
電力体制派かアンチか
いずれ日本は大きな選択=決断を求められる