【感想・ネタバレ】死後の恋(乙女の本棚)のレビュー

あらすじ

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人気シリーズ「乙女の本棚」第14弾は夢野久作×イラストレーター・ホノジロトヲジのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

「私の運命を決定《きめ》て下さい」浦塩の町で、一人の男が話しかけてきた。彼が語るのは、兵隊時代の話と、それにまつわる「死後の恋」についてであった。
夢野久作の『死後の恋』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは夢野久作『瓶詰地獄』、泉鏡花『外科室』を担当する大人気イラストレーター・ホノジロトヲジによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 乙女の本棚シリーズから、夢野久作さんとホノジロトヲジさんのコラボ作品「死後の恋」です。この二人のコラボ作品は「瓶詰地獄」がすごくよかったんで、期待も高く手にしました!

 浦塩の町で一人の男性に話しかけられたところからはじまる…。その男性は、乞食のような身なりをしているが、貴族出身で元ロシア兵士のワーシカ・コルニコフ…コルニコフは、私の「死後の恋」について話を聞いたうえで、「私の運命を決定てください」と、自らの兵役時代について語りだす…。兵役時代に知り合ったリヤトニコフは、無二の親友とも呼べる存在、彼も貴族の出身だろうと会話を重ねる中で感じてた…。戦場に出向く前の晩、リヤトニコフはコルニコフに、家に伝わる宝石を見せ、家族は滅ぼされてしまったと告白する…。翌日戦火をくぐり抜けたコルニコフは、無残にも惨殺されたリヤトニコフの姿を目の当たりにし驚愕した…。彼ではなく、彼女??しかも、腹部には彼女が見せてくれた宝石が血にまみれてきらきらと輝き…。リヤトニコフはその宝石を取り出し、「死後の恋」に落ち、夜をも眠れないほどの生活を強いられている…と。ここまで話を聞かされた男性は、それを信じることはできず、コルニコフの前から姿を消す…。

 結局ネタばれしてしまった…でも、結局この話を聞いてたのは誰??日本人じゃないの??ちょっと謎を残しつつ、またコルニコフはその後どうなったのかも、知りたくなっちゃったなぁ…全財産もらえるのなら、信じるって言っちゃいそうだな、私なら(^-^;)

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2023年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「乙女の本棚」第14弾。
ロシア革命直後の浦塩の町で、日本兵に話しかけてきたのは、乞食のなりをした不思議な紳士。兵隊時代の友人と、彼が持っていたマノフ王家の宝石と、その彼が実は彼女だったこと。その後に待つ残酷な運命と、怪しく美しい情景の描写。その「死後の恋」についてのお話。
怪しい老紳士の独白で進むので、わかりやすいのだけど、不思議で怖い。どこまでが本当で、どこまでが幻想なのか、そのあたりのふやふやしたところが面白い。
イラストも素敵。

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2022年08月19日

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