【感想・ネタバレ】大雪物語のレビュー

あらすじ

ある冬、N県K町が観測史上初の99センチという豪雪に見舞われる。町民をはじめ観光客、仕事のため車でK町に訪れた人々は、駅や車中など長時間足止めを余儀なくされた。町、県、国レベルの除雪作業も追いつかず、町の深刻な状況から災害救助法が適用され、自衛隊の派遣も要請される。そんな非日常のさなか、紡がれる6つのストーリー。、避難所を設ける花屋、車に閉じ込められた人たちの救済支援にあたる自衛隊員、独居老人を救った青年の過去など、雪は冷たいからこそ、より一層心の温もりを感じられる短編作品集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

達雄は目を閉じた。千裕の姿が瞼に浮かんだ。
雪の華が突然舞い込んできて消えていった。ただそれだけの話ではないか。
達雄は少し躰を起こし、俊美を゙盗み見た。
小暗い中に、俊美の横顔が影となって浮かび上がっていた。
俺はこの女が好きだ。
達雄は、しみじみとした気持ちで、いつまでも俊美の横顔を見つめていた

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2025年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今年の冬は大雪のニュースをよく耳にするので、本作を読んだ。

藤田宣永さんというと、冒険小説の大家のイメージが強いが本作はその流れでなく、大雪で町に閉じこめられる特殊な状況の中でのちょっとした人間ドラマを描いたもの。

6篇からなる短編集だが、作者はミステリーも書いているので、最後に仕掛があるかと思いながら読み進めた。大雪とk町が舞台という他は共通点もなく普通の短編集であったのには肩透かしを喰らった。もっとも勝手に期待してた自分が悪いのだが・・

好みは「雪男」。主人公の男性は中々素敵なおじさんだと思います。

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2023年02月03日

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