【感想・ネタバレ】捜し物屋まやまのレビュー

あらすじ

天涯孤独で無職の三井は、放火に遭い家が全焼。途方に暮れていたところ、“捜し物屋”を営む間山和樹に助けられる。和樹は喋れないイケメンの弟・白雄と一緒に、客の失くし物を「占い」で捜す仕事をしているらしい。彼らの知り合いの弁護士・徳広の力も借りて生活を立て直す三井だったが、偶然、放火犯らしき男を見かけ……。ちょっと不思議で怖くて愉快。四人(と一匹)のドタバタ事件簿!

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ネタバレ 購入済み

小説として凄く面白いです

好き嫌いはあるでしょうが、完成度高いですよ。迷っているなら買っちゃいましょう。
各キャラ、味があって、個性的。超善人の和樹君や正義感の強い祐さん、優しい三井達のお陰で、楽しいし、安心して読めます。
おまけに、悪い奴(?)の白雄のお陰で、結構爽快でした。
面白い小説は沢山あるけど、これを読んだら、あれ?結構薄味の本ばっか読んでた?と思いました。

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2020年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久々の木原音頼、今作も人の暗い所や、普通の小説家なら避けそうな描写(三井の引きこもりの原因の事件)などが木原節で描かれていた。
三井の引きこもりの様子等は著者本人も同じ体験が?というようなリアルな描写で、想像すると気分が悪く なるような細い心象や場面の説明があったり、引きこもりってツライな、と。
こからの外界へのつながりを取り戻そうとする挑戦とか、真に迫っていた。
徳広のドルオタも自分自身の経験のないことなので、新しい視点が開けた。
和樹の純粋さにはほっとさせられ るが、白身との対比がすごい。白雄の人の心のわからなさは 少しゾっとする。物語は白雄の人?)の能力を使って捜し物を したり事件を解決したり、やや強引な話の展開だけれど、 勧善懲悪で悪物がしっかり不幸になるのでスッキリする。
ヒリヒリするような物語でなく、娯楽小説で良かった。 強い心に残る描写やシーンはあまりないけれど、楽しかった。

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2022年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルと表紙詐欺(笑)

強気そうな男の子と、ヘタレなイケメンが、猫と一緒に依頼人の捜し物を見つける話―――だと思っていました。
まず最初のトラウマエピソードがえげつない。公衆の面前で脱糞って……。そりゃひきこもるわ。ここからちょっとおかしいんじゃないのか?? と思い始めたら、やっぱしだ~~。
気そうな男の子はイメージ通りだけど、ヘタレな男の子だと思っていたやつが、引くくらい性格悪かった(笑)
でも白雄視点のエピソードが一番印象に残るのは、あまりにも強烈すぎるからだと思う。歪んだ愛と執着を見せつけられた。
作者さんはBL小説書いていたみたいで、それで納得。
BLものだったらこの歪みはわかるわ。
けど一般向けだったら超アクが強い話。
絶対初見騙される人いると思う。わたしは好きだけど。

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2021年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても読みやすかった。
男子四人の関係性も良かった。
単純だけど優しい、弟を思う兄。
性格が悪くて執着強めの毒タイプの弟。
イケメンに劣等感を抱いている。めんどくさい、関係ないと思いながらも、困っている人、聞いた話を無視できない弁護士。
元引きこもりで繊細で優しい事務員。

この男子四人を脇で見ていたい感じ。「あぁ、またじゃれてる」とか「怒ってるなぁ」みたいに。
どの回もおもしろかったけど、徳広祐介の心の中の声にクスッとしたり。
続編が出たら読みたいなぁ。

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2021年08月21日

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