【感想・ネタバレ】北海道人 松浦武四郎のレビュー

あらすじ

幕末、迫りくる列強の魔手を憂え、海防献策のため蝦夷地に渡った青年・松浦武四郎。彼の目に映じたのは、松前藩の圧政に呻吟するアイヌの姿だった。水戸の志士や吉田松陰との交遊を重ねながら、彼は時代の怒涛に呑み込まれてゆく。北に一生を捧げ、「北海道」の名付け親として今に知られる探検家の雄渾な生涯。

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Posted by ブクログ

北海道と命名し、北海道を探検し、地図にあらわし、アイヌの生活を知らしめたたことで有名な松浦武四郎。武四郎の生きた時代は、黒船に幕府がおののき、勤王の志士が跋扈した。勝海舟はじめ、時のひとが助言を求めているなど、交友関係は意外なほど広い。水戸の徳川との関係が深かった。

北海道で記録したことの全てを出版することはできなかったのは、松前藩がアイヌを迫害していたことを告発すれば、水戸に迷惑がかかるからだった。江戸に戻され、何度も松前藩に直訴しても改善されなかった。
アイヌを理解し、文化を重んじ、人柄と知恵を尊敬した武四郎。物語としても面白い。

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2019年03月22日

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