あらすじ
【ロングセラー! 8刷出来】
5000の事業を支援し、自らも起業したリクルートの元新規事業開発室長が明かす、膨大な失敗と成功の末に掴んだ「超具体的方法論」!
「これぞ本当にガチの実践論! 新規事業に悩む大手中堅企業にマジで薦めまくってます」
(経営学者 入山章栄氏)
◎不確実性の高い新規事業の成功確率をいかに高めるか? この本で学べる「やるべきこと」「やってはいけないこと」
・初期のチーム人数は 2人が最強。 4人以上は避けろ
・サービスのリリース直後にマーケティングはするな
・新規事業「特区」であっても既存事業の意見は聞いておけ
・「特区」をつくるより「決裁権限を降ろすこと」を重視しろ
・プラン段階で 「当社でやる意義」は問うな
・社内プレゼンには、「顧客の生の声」を載せろ
・筋のいいサービスすら 最初は99.9%が否定する。 気にするな
・ 顧客のところへ「300回」行け
◎新規事業を手掛けることが最高のキャリア戦略でもある理由
・「人生100年時代」、80歳まで働かないといけない
・しかし数年前の成功モデル・スキルさえ、すぐ陳腐化する
・ただし、ゼロから「事業を立ち上げる」スキルだけは、どれだけAIが発達しても置き換えられない
・新規事業開発こそ、全産業、全職種の人にとって「一生食える」最も普遍的なスキルだ
・しかも、失敗してもクビにならず、確実に成長できる
・そして、才能にも気質にもよらず、どんな「ふつうの人」をも必ず「社内起業家」に変える型は、すでに開発されているーー。
◎目次
第1章 日本人に起業より「社内起業」が向いている理由
第2章 「社内起業家へ」と覚醒するWILL(意志)のつくり方
第3章 最初にして最大の課題「創業メンバーの選び方」
第4章 立ち上げ前に必ず知るべき新規事業「6つのステージ」
第5章 新規事業のつくり方(Entry期〜MVP期)
第6章 新規事業のつくり方(SEED期)
第7章 「社内会議という魔物」を攻略する
第8章 経営陣がするべきこと、してはいけないこと
最終章 「社内起業家」として生きるということ
カオスな新規事業の現場で必ず役立つ! 圧倒的経験に裏打ちされた暗黙知を徹底的に体系化!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
非常に読んで良かった。今までの新規事業の進め方を反省した。
「社内企業家として覚醒し、新規事業を成功させるためにはどうすべきか」について書かれた実践論。
とりあえず、「現場にいけ!!」って感じ。
Posted by ブクログ
新規事業関連本として2冊目のチョイス。
著者は元リクルートの麻生要一氏。麻生氏は、リクルートでIT子会社を立ち上げた後、リクルートの新規事業開発室長に就任し、約1500の新規事業を支援。今は独立されている。
感想。この本は最強の「社内起業のノウハウ本」だ(まだ2冊しか読んでないのだが‥)。5万円出して参加するセミナーの内容だったとしても、頂戴したノウハウに感謝したと思う。1,800円の割安感がハンパない。この惜しげもなさは凄い(惜しげもない話なのか判断できない程度のビギナーのコメントですが)。
備忘録。
・日本がイノベーションを継続的に生み出すのに、社内企業という形が最もあっている。
・例えば、20012年→2018年で、スタートアップが調達した金額は6倍に増えたが、起業家の数は2割増程度?。あまり増えていない。
・「誰の」「どんな課題を」「なぜ私が解決するのか」。この意思の強さから始まる。
・創業チームの人数の王道、4人以上にしない方が良い。少人数でコミュニケーションを1時間単位で回す。人数が多いとコミュニケーションの阻害要因を生み出す。また、肩書の組み合わせの記載が詳しくて、未経験者にはとても参考になる。名実とも共同経営者の組み合わせははうまくいかないとか。
・ネットワーク(異分野をつなぐ力)、エグゼキューション(圧倒的にやり抜く力)、ナレッジ(深く広い知識)。この3つが創業チームには必要。
・市場調査からスタートしてはいけない。
・「新規事業の6つのステージ」。これ、タメになります。
・事業仮説の4要素。顧客、課題、ソリューション、それらの検証方法。これらが何であって、それが確かに存在するか。
・社内起業を検討する時に出てきてはいけないキーワード。「確認・事例・調査・会議・資料」と「社内・上司・先輩・競合」の組合せ。優秀な企業人はこれをやってしまう。既存事業ではこれらは正しいが、新規事業開発の立ち上げ期ではNG。これらの前に、先ずは、仮説を300回顧客のとこに持って行け。
・「似たようなサービス「毎月いくら支払ってますか?」と聞きたい。
・広報やマーケティングに力はを入れるのは、単一取引で利益が出るビジネスを用意できるまでは待て。この本で書かれている「一顧客あたり獲得単価CAC」と「一顧客あたり生涯利益LTV」の整理は分かりやすかった。
・プライマリーカスタマーサクセス。
・社内起業における、母体企業での会議対応の記述は、凄い。「立ち上がってない新規事業を正しく評価するのんて芸当はできない。それができるのは顧客だけである」、「世界を変えるアイデアは、世界を変える前に説明して理解を得ることはできない」。「でも、母体企業との会議で重箱の隅を突かれるのは、それも正当。そこは起業する側がしっかり準備せよ。怠るな。」、「リスクシナリオを撤退ラインはしっかり示せ」。
・ビジネスプランが軌道に乗ったら、M&Aとかして一気に大きくできる可能性があるのは社内起業の強み。