あらすじ
川越の外れにある昔ながらの定食屋「たぬき食堂」。一見頼りない青年店主が作る“小江戸ごはん”は、食べた人の悩みを解決してくれると評判で……? 心も体もスッキリする、小江戸の定食屋さん物語。
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Posted by ブクログ
目次
・霜降り月の泡雪――つんつん玉子
・六出花(りくしゅっか)の朝――つるつる豆腐
・探梅行――ほっこり山おやつ
・梅擬(うめもどき)――じゃない尽くし
・寒卵(かんたまご)――おもいで厚焼き玉子
飲み会に行く前にお金を崩しておこうとなんとなく買った本がシリーズ物の3巻だったので、改めて1から購入。(思わぬ散財)
しかもタイトルの「小江戸ごはん」を勘違いしていたという体たらく。
なんとなく、江戸時代の料理本を見ながら現代風にアレンジして提供するのかと思っていたのです。
「小江戸」=川越のことでした。
落ち着いて考えたらそうだよね。
川越の特産品を使った料理=小江戸ごはん
さて、のっけから違和感です。
”川越は、日本を代表する観光地である。”
そうか?
代表してる?
”有数の”でも言い過ぎだと思うぞ。
川越に行きたいとは思っていたけど。
あの街並みがいいよね。
でも、関東圏の人は観光とは思っていないと思う。
食べ歩きに行くんじゃないの?それ、私だけ?
閑話休題。
想定の息を超えない、安定した物語。
その中で、ふいに訪れ勝手に看板娘になったたまきの存在が鍵なんだろうけれど。
このままのたまきで最後まで行くのかしら?
それともどこかで正体ばらす?
どちらでもいけるように、一応伏線は張ってあったけれども、どちらにしてもたまきの食欲をおさえない限り遠からず店はつぶれると思う。
それと、シリーズ化を考えていなかったのか、本の最後にくるまで大地の父がしゃべらなすぎ。
食事を食べなくなったわけも、厚焼き玉子の謎も。
それでどれだけ息子が悩んでいるかわかるだろうに。
口下手の親だって、子どもに向けて話さなければならないことは話さなくちゃダメだよ。
最後に感動を持ってこようという作者の都合と思うけれど、不必要に息子が悩むように持って行くのはいただけない。
文句ばかり言うようだけど、あと一つ。
レシピがあるといい。
章タイトルの裏ページに川越の名所の説明と行き方を書いてあるのに、肝心の料理のレシピがない。
あとでレシピ本を出版するつもりとみた。
あれ?じゃあ最初からシリーズ化をするつもりだったのか?
Posted by ブクログ
高橋由太、1972年千葉県生まれ、初読み作家さんです。「作ってあげたい 小江戸ごはん たぬき食堂、はじめました!」、2019.11発行。信楽食堂、別名たぬき食堂。父親の信楽昇吾が倒れ、息子の大地26歳が店を切り盛りすることに。父親の常連に「この料理ではダメだ」といわれ悩んでる時、店に手伝いに来たのは「たぬき」の化身「たまき」。たまきの機転で店は存続できそうw。シリーズのようです。第2巻も楽しみたいと思います。