【感想・ネタバレ】卑弥呼の葬祭―天照暗殺―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

高千穂の夜神楽の真っ只中で男性の首なし死体が発見された。一方宇佐神宮では御霊水の井戸に禍々しいものが……。その九州で「卑弥呼の調査に行く」と言ったまま行方不明の従弟・漣を追う萬願寺響子。実在する凶首塚古墳、百体神社の謎。奇妙な天岩戸伝説と隠蔽された事件とは。そして天皇家が鎮魂の儀式を続けてきた真の理由とは。この国の黎明に何があったのか。瞠目の古代史ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ぐいぐい読んじゃう面白さだった!
歴史修正主義者のトンデモ説となにが違うの?といわれりゃそれまでだけど、「フィクションだけどちょっと信じたくなる説得力」にゾクゾクした。

いったい何を隠すために書かれたのか、という視点で古事記や日本書紀といった歴史書を読み込むのは、なるほど面白い。

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2019年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

題名は卑弥呼が中心な印象ですが、メインは卑弥呼だけではなく天照などの神話時代の神?の謎とき。てっとりばやく言うと、奈々の出ないQEDでした。謎ときタタルさんだし…。でも最近のQEDよりは内容がとっつきやすかったというか、のみ込みやすかった気がしました。

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2020年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「鬼門の将軍」「七夕の雨闇」に出ていた萬願寺響子&漣の従兄弟コンビのシリーズ。

すっかり忘れていましたが、今回事件に巻き込まれる主人公たちは先の作品に既に登場していたようです。しかしながら、結局のところ謎解きするのはQEDシリーズの桑原クン。毒草師の御名形史紋とも繋がりがあるため、彼もちょっぴり名前だけ登場。
正直なところ、高田作品の読者に事件ミステリの謎解きを期待している人はほとんどいらっしゃらないと思うので、、、とりあえず歴史ミステリの薀蓄をひたすら説いていただきたいのが本音。なので、響子と漣のくだりは正直要らない、、、(苦笑)まぁ、響子が歴史にど素人な分、初歩的な説明から入れたのは良かったけれども。
卑弥呼の代替わりと天照大神の大岩戸伝説を絡めた薀蓄は興味深かった。日本神話の伝説が実際は人間を神格化するように作り替えらえたモノだとすれば、いろいろ納得できることも多い。まぁ、出来れば、変な合いの手はいらないから、スムーズに歴史解説をしていただきたいな。

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2020年12月17日

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