あらすじ
2030年の世界を見通すSDGs。これから2030年までに何が起こるのだろう。
未来を予測するためのデータには、様々なものがありますが、ひとついえるのは、これからの社会は今までとは全く違ったルールによって営まれるということ。
現在の世界はどうなっているのか、これから世界はどこに向かっていくのか。
SDGsの枠組みを借りながら、世界の問題点を掘り下げると同時に、今起こりつつある変化について語ります。
●テクノロジー×地政学でみる世界の勢力図
GAFAMによる世界支配を推進するアメリカ、一帯一路で経済圏を拡大しようとする中国、SDGsやパリ協定を通じてイニシアチブを発揮しようとするヨーロッパ、未開拓の市場で独自のイノベーションを生み出すサードウェーブ(インド・アフリカ)。多様化する世界を紐解けば、それぞれの地域に独自の戦略が根づいていることが見えてきます。ニュースをひとつとってみても、まったく違う視点で世界をとらえられるようになるはずです。
●一目で状況がわかる「地図」
全編を通じて「地図」を多用し、世界の状況が一目でわかるようにしています。
また、池上彰先生、大阪大学の安田洋祐先生の対談を交え、最先端の世界の真相に迫ります。
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Posted by ブクログ
良い地図帳でした。
出版から6年経つコロナ前の本なので、今読んで参考になるか疑心暗鬼でしたが、2030年以降も含めてどの様に生きていくか考えるきっかけになりました。
Posted by ブクログ
世界の問題を知ることで自分の世界が広がるように感じた。分かりやすく楽しく読めた。私は半径2mぐらいのことしか見てないなぁと痛感。視野を広くもてば自分の悩みなど吹き飛ぶかもしれない。
Posted by ブクログ
世界を「ロックやルソーなどの潮流に基づくヨーロッパ」「新自由主義とGAFAMのアメリカン・デジタル」「国家主導のチャイニーズ・デジタルと工業」「途上国」などに分けて、それらの関係をときほぐしながら、SDGsに関わる各国の状況を解説した本。
Posted by ブクログ
豊富なデータで世界の実態を概観できる。個人的には世界を知りたい欲求に刺激を与えてくれて、その後の読書熱を高める原動力になった本。
キーとなる学びとしては、以下3つのことを頭に入れて、これを軸に世界を見ると何が起きているのか、何が起きるのかを理解しやすい。
1.2030年の世界に影響を与える5つの破壊的テクノロジー
①AI、②5G、③自動運転、④量子コンピューティング、⑤ブロックチェーン
2.これらテクノロジーにより変わる未来
①食糧、②健康(医学)、③資源、④都市、⑤労働
3.2020年代を牽引する4つのデジタルイデオロギー
①アメリカン・デジタル=シリコンバレーを中心としたエコシステム
②チャイニーズ・デジタル=国家の強力な情報統制下、庇護された市場で急成長を遂げたBATH等、GAFAMと別種の生態系
③ヨーロピアン・デジタル=ITテクノロジー以外の分野に関する純粋な技術力の勝負。ヨーロッパの伝統と文化を背景としたブランド力によるエンパワーメント
④サードウェーブ・デジタル=開発途上国の中から飛躍的発展を遂げている国々(インド、アフリカ諸国等)が、20世紀までの経済発展とは異なる開発の道筋を辿るあり方
Posted by ブクログ
仕事でSDGsの視点を加えた整理が必要になり、体系的に考え方とか参考知識を手に入れておこうと読んでみた1冊。今の動きが歴史的背景や地政的な側面も踏まえてどういう状況で、この先は相対的に見てどう変化していくことが想定されるのか、新しい知識がたくさん手に入って大いに参考になりました。まだまだ世界はひとつにはなっておらず、問題は多いけれどこういう同じものを見すえて取り組みを続けていく枠組みをつくることで、推進力を持たせていくことはできるのかもしれないですね。一度読んでおくといい本だと思いました。
Posted by ブクログ
【概要】
近日よく電車の中吊り広告や街中でバッジなどを見かけるけど、いざ言われるとなんだかよくわかっていないSDGs。
本書では、このSDGsを本筋として、
世界の現状、各目標に対して立ちはだかる壁や、日本における浸透の難しさを説明しています。
とは言っても、いきなりこれだとあまりにとっつき難い話題なのでまずは、
地政学におけるあらゆる事柄(人口、死亡率、GDP、格差、資源etc)の各国の関係性などを世界の分布図で説明してくれてます。
現在における(2019年当初)あらゆる視点からの地政学的見解を示し、今後10〜40年後の予測シュミレーションを展開しています。
その上で、現代の日本はこれにどう賛同していき
どうやって自分ごととして捉えていけるのという点を疑問提起してくれています。
【感想】
個人的には、「SDGsがどういうもので…」とかには全く興味がなかったのですが
この本には、人口、GDP、資源、格差などあらゆる指標の世界分布図が掲載されており、
今後10年〜30年以内世界あらゆる動きの予測図が載っているのが魅力的でした。
これと言った専門知識がなくても、世界の現状把握に役立つのではないかと思います。
落合さんも後書きに書いてくれてますが、
わかりやすさを優先してくださってる為、
学術的な深い考察というよりかは、「入門書」という感じです。
何か専門的な知識を得たいと考えている人には物足りないかもしれません。
落合さんと池上さんの対談なども出てきて、
お二方ともかなりわかりやすく噛み砕いてくれてる印象です。
ありがたい事に、私みたいな初心者にわかりやすかったです。
「現状からするに〜年には概ねこうなってるでしょう」
「今後数年で、このようなことができるようになっているかもしれません」どういうような温度感で世界情勢が説明されていて、
そこから読み解かれる、
SDGsの17の目標と日本人がどう向き合っていくかというのが最終的な論点となっています。
本書にもありましたが、率直にいうと
この主題は日本人にとってとっつき難い、イマイチピンと来ない主題です。
だからあえて、「分かりやすく」「とっつき易く」
様々な観点から巻き込んで考えさせてくれようとしてる、という印象でした。
「今世界はどうなっていって、どこに向かっていき、自分はそれに対してどう関わっていくのか」
って漠然としていて、
一見リアル性のないテーマに思えます。(今自分が生きていくのに精一杯なのが現実ですし…笑)
でも私はこの本を読んでいく中で、
近年、世界情勢が毎年急変していく中で、
地球に住み続ける一人間として、
今世界がどうなっていて、どういう流れが起きているのかを
日常生活だけではなく世界規模、というかマクロな視点で知っておくべき常識の一つなのではないかと思えたので
そう言った意味でも、オススメな本です。
ただし、かなり分厚いので
図などがあって分かりやすいですが、時間は少しかかると思います。笑
Posted by ブクログ
グラフが興味深い!今後の経済には下記に投資していくのが吉か!?
・インド 人口1位、圧倒的なGDPの3強の一角に。
・インドネシア GDP世界4位に!人口上位
・ベトナム GDP成長率世界2位。2050年24位
・フィリピン、マレーシア GDP成長率大きい。人口圧倒的では無いので2050年でも30位前後
・アフリカでは ナイジェリア、パキスタンがGDP成長率高く、2050年で20位以内へ
IBMが毎年発表している「5 in 5」要注目
・2035年前後は地価の大暴落 ← 団塊世代死亡。地価相続税払えない
Posted by ブクログ
新たな視点は、新たな思考材料によって齎される。データや事象があって初めて考えるきっかけを得ることができ、考える事で視界が広がる。例えば、日本を考えるなら、世界地図を見てみる。本書は、2030年の世界を考えるために、材料としての統計データをたっぷりと提供し、その上で、落合陽一と共に課題を考えるという仕立ての良書である。読後、確実に視界が広がる。
ー 歯の再生医療は2020年代前半、腎臓の再生は2020年代後半には臨床応用に入る予定で、2030年代後半には民間の医療機関で利用できるという見込みがある。
ー 2035年前後に地価の大暴落が懸念される。平均寿命を超えた団塊世代が鬼籍に入るが、子ども世代が相続税を払えず、多くの土地が売りに出されると予想されるため。
ー マレーシアのクアラルンプールでは、アリババの技術で都市全体の交通網の効率化を図るシティーブレイン計画が進められている。また、アフリカのケニアでは、都市全体にファーウェイのセキュリティーシステムが導入され、街頭の構成とカメラによる顔認証技術によって犯罪率の低下を実現した。
ー 日本とアメリカで名目GDPに対する寄付の割合は10倍の開きがある。
ー ゲームの世界では、能力値を補正することで参加条件を揃える仕組みになっていてゲーム性を担保している。一方で、現実世界は能力値のばらつきが大きく、特にお金のパワーが強すぎる。一旦十分な富を蓄えた人はほとんど転落しない、入れ替え制がない不平等なゲームが支配しすぎている。
ー 肋骨の浮き出た少女とその様子を背後から伺うハゲワシを南アフリカ共和国の報道写真家ケビンカーターが撮影した。ハゲワシと少女。ジャーナリズムの最高の権威であるピューリッツァー賞を受賞したが、少女に救いの手を差し伸べるより、先にシャッターを押したという世論の猛烈な非難にさらされ、カーターは受賞からわずか数ヶ月後、自ら命を絶った。
ー 日本はお金がないのに、ODAで援助をなぜするのか子供たちに聞かれたとき、敗戦後に餓死者が出るような状況で、ガリオアエロア資金、ユニセフ資金によって学校給食で救われた過去の事実を話す。現在使われている日本のインフラ、名神高速道路や東名高速道路、東海道新幹線や黒部ダム、これらも世界銀行の融資で作られたもの。
(池上彰談)
ー ノルウェーの哲学者、アルネネスが創始者とされるディープエコロジーは、すべての生命体に平等の権利があるとする生命中心主義を掲げる。この影響の下、アメリカ西海岸で勃興したのが、バイオリージョナリズム(生命地域主義)と言う考え方。地域の自然環境を体で感じる場所の感覚を取り戻し、土地の文化や歴史に出した生活を進み直すことで、目指す活動は、当時のヒッピーたちに信奉され、アメリカに西海岸初のカルチャーにその影響を見ることができる。パタゴニアやノースフェイスといったアウトドアブランド、シリコンバレーでブームとなったマインドフルネス、スローフード、スローライフの背景にもこの運動があると言える。このヒッピームーブメントが、後に黎明期のコンピューターカルチャーと合流する。
ー ヨーロッパが個人情報の保護に強くこだわる理由の1つには、第二次世界大戦中ナチスドイツがデータベース化された個人情報を迫害に利用したと言うことがある。当時電子計算機はまだなかったが、パンチカードによるデータ処理機器を製造していたデフォマグ社によるデータベース化された個人情報により、ユダヤ人やロマ人、同性愛者らがデータと紐付けられていった悲しい歴史がある。
ー SDGsに兵器の削減が入っていない。
GAFAのルーツがヒッピーカルチャーだとか、個人情報保護にセンシティブなのはユダヤ人問題が発端だとか。興味深い話ばかりだった。
Posted by ブクログ
第二章以降が面白い。アメリカ、ヨーロッパがそれぞれ独自の理論でデジタルや環境保護に取り組んでいるということが丁寧に示されている。それらを区別して考えたことがなかったので新鮮だった。図表は多用されているが、情報が詰め込まれ過ぎていて理解が難しいものが数点あった。
出典がしっかり記載されているので孫引きにもよさそう。
Posted by ブクログ
冒頭の「地図」を眺めるだけで得られるものが多く、まさにタイトルの通り。あと2050年までの年表も、世の中にどんな技術があるのかをざっくり想像できてとても良かった。各論は主要なテーマを拾ってそれぞれ説明しつつ、最後にSDGsの構造そのものに対する視座(ヨーロッパ的なモデルであるということ)が示されるのがよい。
息の長い本なので手元に置いて、他の本を読むときの土台と補助として何度も読むのがいいと思う。
Posted by ブクログ
会社のSDGs担当役員の推薦図書だけあり、背景踏まえて書かれていて納得感が高かった。このお題目と向かい合った時に感じた戸惑いがどこから来るのかについても触れてあって、理解が深まった。読んでよかったなと。
Posted by ブクログ
自分にできることから始めよう。
仕事で取り組んでいるSDGsだが、不意に無力感や疑いを抱くときがある。先日テレビ番組で同年代と知った著者に惹かれてこの本を読んだ。
世界を見るに大切なテクノロジーの動向を、アメリカ、中国、ヨーロッパ、そして第三のイデオロギーという4つのイデオロギーで説明している。SDGsでも取り上げられている課題である貧困と環境についての説明も、年代によって持っているイメージの差を更新することで語っている。『ファクトフルネス』でも指摘されていたが、かつて教科書で見たアフリカやアジアのイメージはすでに古いものなのだ。
アメリカが温暖化対策に背を向ける理由を深く知ることができた。再生可能エネルギーにばかり注目は集まるが、ヨーロッパのルールではなく、シェールガスでの温暖化ガス削減を目指してもいるアメリカ。一方で温暖化ガス削減は言えども原子力エネルギーに頼りがちな面もあるヨーロッパ。法の支配、思想、規制のヨーロッパとイノベーションのアメリカ。
イメージだけで考える危険性と、日本が取れる道の選び方。新しいルールとフェアなゲーム。SDGsの思想的な背景を知ってこそ、日本だったり一個人の自分だったりが取れる行動が考えられる。少し心の整理につながった。
Posted by ブクログ
※以前に読んだ本の登録
ざっくりメモ
2030年にかけて世界はどうなっていくのか、デジタルテクノロジー、SDGsの観点、また世界の問題になっている貧富の差、人口、環境といった面も踏まえて書かれている本。
勉強になる。
Posted by ブクログ
SDGsというワードをテレビでもよく聞くようになったが、この取組自体が、欧州主導で欧州が高く評価されるような仕組みになっている(挙げられている17項目は、欧州では以前から取り組んでいるものも多く、既に達成済みのものも少なくない)、という政治的な側面があることを知った。
SDGsの考え方、内容については地球環境や格差改善のための重要な視点であり、取り組むべき課題とは思うが、このような枠組みの中で世界が動いているという意識は常に持つべきだろうと感じた。
Posted by ブクログ
ずいぶん前に読んだのに記録していなかったようだ。
SDGsの理解に必要なデータがわかりやすい図表を読みいてまとめられている。単に「貧困は◯%です」といった事実だけれど薄く実感の伴いにくい数字と違い、思考が動き出すきっかけになるデータの集まりで、その部分だけでも価値がある。
それに加えて落合陽一さんの視点でSDGsをどう捉えるかの道標がなされていて濃い一冊。
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あとがきより
「このように、身の回りの活動からSDGsとの関連性を見つけ出して意義付け、経済を回すことでサスティナブル性を獲得し、「発酵」の力によって豊かな創造性を引き出すこと。それが、日本独自のSDGsのあり方を発見することにもつながってくるはずです」p343
●傍観者であるプロジェクトと、主体的であるプロジェクトを、正しく判断する
・主体的であるプロジェクトについては責任を持って取り組むこと
・傍観者であるプロジェクトについては、自分が主体的立場にないことを自覚し、問題について賛同する主体性を支援すること
「我々には手が届かない課題が存在すること、それについて考え続けること、自分の代わりに行動する誰かを応援すること、その中で何を行動するか常に考えることを忘れないでいてほしい。それがSDGsという何もしなくては17の達成が難しい目標を見出した時代に生きる、我々の最低限の倫理なのです。」p350
Posted by ブクログ
SDGsは地球にやさしい環境対応のことだと思っていたけど、本書を読んで、SDGsとの付き合い方が変わった。
持続可能性ってどういうこと? 誰かが答えていた(本書ではないけど)、持続可能でないということは、”このままじゃ、暮らせない”ってことだよ、と。翻訳がいけないのかもしれない。子孫に残したい暮らし方の目標・ゴールのことかもしれない。
テクノロジーが、今後進歩を速めていったとき、デジタル対応の仕方が4つあると説く。①アメリカン・デジタル(圧倒的・革新的なイノベーション)、②チャイニーズ・デジタル(国家を後盾にしたイノベーション)、③ヨーロピアン・デジタル(伝統と文化を背景にブランド化&SDGs)、④サードウェーブ・デジタル(BOTなどリバース・イノベーション)。日本が、私たちが目指すのは、絶対無理な①②④を除くと、③しかない。(勿論、⑤ジャパニーズ・デジタルなんて100年経っても無理)そしてその方法がSDGsだと、説く。
私たち日本人は、とかく真面目で、0から1を創り出すのは難しいけど、1から100へのイノベーション力は負けない。しかも、厳格な制限の中でこなしていく術は、きっと世界一だと思う。だから、SDGsのような枠の中で生き残り戦略を立てるのは好都合かもしれない。いや、それしか残された道はないかもしれない。だから、今、SGDs。あらためて、2030年を目指して、SDGsを考え直さなければならない。
(補足)
貧困とは金銭を多く持たないことではない。未来に開かれた可能性(潜在性)を持たないことが「貧困」と定義します。私たちは、貧困ではないと思っていたけど、この定義に、NOと言える日本人がいるでしょうか。結局、私たちは戦後70年かけても、貧困から脱出できなかったのでしょうか?(一瞬のバブルに浮かれていたあの時期を除いて)
Posted by ブクログ
世界情勢(特にSDGsの観点)をデータを中心にしっかりとおさえるための本。データや図表を中心に世界の状態が紹介される。出版されて3年なので星4つ。
Posted by ブクログ
SDGsの視点から10年後の未来について分かりやすく書かれている。データに基づいた論が多く、納得感がある内容であった。一方で、SDGs以外の視点(軍事的なことや政治的な話)からの考察もあればより深い内容になるのかなとも感じた。とはいえ、SDGsの理解を深め自分事化する一歩目としてはすごく良い。
Posted by ブクログ
世界で何が起きているのか、これからどうなるのか知りたくて読んだ。知らないことが多すぎて、調べながら読むのが大変だったし、理解できないところもあったが頑張って読破した。これからはこういう関連の本や新聞など読んだ方がいいと思った。なぜなら変わりゆく世の中を生きていく子どもたちを育てる仕事をしているから。私の仕事に求められる役割も世界の変化と共に変わっていくだろう。
いつの間にか掲げられていたSDGsは2030年までの達成を目標にしていることを知った。SDGsは抽象的だが自分たちにできることに落とし込んで目標を立てることが必要と知った。
Posted by ブクログ
SDGsはヨーロッパ主導であることがよく理解できた。法と倫理の概念が根強く相性が良い。ルールを作ることで主導権を握る。一方、技術推しのアメリカとは対立する。そういった構図で、日本はいかに?
中途半端としか言いようがない。SDGsはお題目でしかない雰囲気だが、ESG投資熱が少しは?補助金などの施策を強めると同時に日本が固有で持っている文化との融合を…言うのは簡単だが、まずは考える、一歩でも動くことから。
Posted by ブクログ
発行から4年経っているため、2023年現在はどうなのか調べながらみるとより面白い。自動運転は現在レベル3。レベル4も「2〜3年後には実用化を目指す」段階まで来ている。
他にも地球温暖化やAIなど気になる未来予測や人口ピラミッド、人口増減率、死亡原因の変化などの図表が興味深かった。
Posted by ブクログ
社会はテクノロジーの発展によって進化し、様変わりし、多くの人の生活を一変させる。
その要素として、特に影響力の大きい以下の5つの要素を取りあげている。すなわち、
・AIなど機械学習関連技術領域
・5G
・自律走行(自動運転)
・量子コンピューティング
・ブロックチェーン
これらは生活に恩恵を与えてくれる要素であると同時に、もしかしたら自分の現職を絶滅させる要素ともなり得る。
テクノロジーの発展が著しい時代に生きる身として、これらの動向は知っておく必要がある。
で、この本はその概要と同時に、SDGsの存在や、GAFAMメガテック企業の動きといった、現代を取り巻く重要事項を、資本主義社会という背景をベースに解説してくれる。
より踏み込んだ内容はそれぞれ別の専門書を紐解く必要があるが、全体像とその関係性を素早く掴み、自分の舵取りをするのによい。
Posted by ブクログ
今、飛ぶ鳥を落とす勢いの思想家?である落合さんの本。
SDGsや2030年くらいの未来を見据えた情報を
仕事でキャッチしたく、読んでみました。
落合さんの本は、これまで何冊か読んだことがあるのですが、
(自分の感度が追い付いていないのか、)そこまで記憶に残る訳ではなく、
落合ファンのように落合産の本を読み漁るとまではいきませんでした。
(どれか一冊、結構よかった本があったような、なかったような…。)
今回この本を読んで、自分の落合さんに対する評価が
大きく変わることはなかったのですが、
それでも今流行りのSDGsについて、
世界のファクトと共に分かりやすく解説してくれている本でした。
若干、落合さんの思想のようなものが紛れ込んでいて、
それがこの本にスパイスを加えているような気もしますが、
若干のこじつけ感を感じるので、
純粋にファクトに特化しても良かったのかなという印象です。
今や、SDGsは小学生でも習う内容ですし、
大人としては最低限知っておくべき内容であることは間違いないですし、
大人であれば知るだけでなく、
自分のビジネスや活動の中にSDGsを組み込むことが
必須になってくるでしょうから、
こういった考えがまだ身に付いていない人にとっては、
さくっとインプットするのにちょうどよい本かと思います。
Posted by ブクログ
SDGsがわかりにくい理由3つと、SDGsの捉え方(対立軸)7つに、へぇと思った。
■わかりにくい理由3つ
・貧困ゼロとフードロスなど、テーマの結びつきに難。
・目先のことに捕らわれて「持続可能性」がわかりにくい
・問題解決の過程が複雑
■考え方の対立軸7つ
・原子論と全体論
・貢献と撹乱(硬直防止)
・集団と個人
・デジタルとアナログ(インスピレーション)
・短期と長期
・理念と空気
・傍観者と主体者
Posted by ブクログ
【メモ】
・2030年GDP成長率予測では、中国がアメリカを抜いて経済大国1位になる。
・同じく、インドが日本を抜いて経済大国3位になる。
・インドネシア、ブラジルも経済成長率が非常に高い。
Posted by ブクログ
世界が何故一丸となって問題解決に取り組めないかその本質がわかったような気がします。
影響力を強めたい中国 影響力を保持したい米国
立場を大きくしたいヨーロッパ そして新興国
様々な感情が飛び交ってそう簡単にはいかない現状です。
電気を製造している過程でCO2を排出しているのにも関わらずEV車を推奨しているのは日本車の勢いを抑えて日本を弱体化させたいという思惑も
あると聞いたことがあります。
でも問題があることは事実です。
互いを理解してお互いに歩みあって世界をより良くして行く。そのための架け橋となるようなサービスや環境をITをとうして作って行きたいと思わせてくれる作品でした。
補足
アフリカのMペサの話面白かった。
携帯電話が普及して通信時間を人々は
やりとりするようになった。それで
商品をやりとりして決済サービスになった。
このように未発達だからこそ出来ることもある
固定概念に囚われていてはだめだ