あらすじ
西洋哲学の祖の一人とみなされているプラトンの思想は、二千数百年を経た今日でもいまだに強烈な魅力と迫力をもっている。プラトンが生きた古代ギリシアの精神風土を描き、その上で“死・恋(エロス)・政治・イデア”に焦点を合わせて、プラトン思想の特質とそのダイナミックな展開の過程を明らかにする。巻末に対話篇の解説を付す。
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Posted by ブクログ
プラトンとギリシャ神話との関係についての言及が他のプラトンについての書に比べて多い書。
プラトンに関わる古今東西の様々な賢人たちの注釈や意見から、いかにプラトンが読まれてきたのか、勉強されてきたのかがわかる。
また、
ソクラテスの生き様に見える、
死よりも恥を恐れる態度は、
実はホメロスのイリアスにも現れており、
ホメロスがいかに多く読まれていたかということが、実は現れているのだろうということが、新たな洞察として見えた。
プラトン研究に神話の切り口から役立つ書。
Posted by ブクログ
プラトン入門のようなものを期待すると、戸惑う内容ですが、著者の考える死、恋、政治、イデアという各テーマについて、ギリシャ神話や歴史に題材を取りながら展開し、プラトンの思想を紹介するいく思索の書ですね。